DR A B-15-5. 認知機能障害・せん妄

第114回医師A問46

78歳の女性。異常行動を主訴に来院した。2年前から徐々に物忘れが目立つよ うになり、1年前に軽度認知機能障害(MCI)と診断された。日常生活に支障がない ため経過観察されていた。1か月前、自宅で夫と昼食中に急に箸を落とした際に、 夫が声をかけたが返事をせず、動作が止まって中空を見つめ、唾をコックンコック ンと飲み込むような動作を繰り返していた。1分程してから突然立ち上がり、部屋 の中を行ったり来たりするため、夫が制止しようとすると激しく抵抗した。30分 程して徐々に会話が可能となり、普段通りの状態に戻ったが、本人はこの間のこと を覚えていなかったという。このような異常行動が1週間に2、4回みられるた め、心配した夫に付き添われて受診した。意識は清明。身長148cm、体重46kg。 体温36.2℃。脈拍64/分、整。血圧116/68mmHg。呼吸数18/分。心音と呼吸音 とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。改訂長谷川式簡易 知能評価スケール21点(30点満点)。脳神経に異常を認めない。腱反射は正常で運 動麻痺、感覚障害および運動失調を認めない。 考えられるのはどれか。
1
せん妄
2
常同運動症
3
複雑部分発作
✓ 正解
4
一過性脳虚血発作
5
むずむず脚症候群
ANSWER   正解は 3 全国正答率 —

解説

  • 1.「ALP上昇」溶血性貧血ではALP上昇は来さない。
  • 2.「ALT上昇」溶血では肝細胞障害よりも赤血球崩壊が主体であり、ALT上昇は主な所見ではない。
  • 3.「γ」GT上昇」 — 溶血では胆道・肝障害がなければγ-GT上昇は来さない。
  • 4.「直接ビリルビン上昇」溶血では間接(非抱合型)ビリルビンが上昇する。直接ビリルビン優位の上昇は閉塞性黄疸・肝細胞障害の所見。
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出典

厚生労働省 公開ページ