第106回実践① 薬剤師 問233
5 歳男児。身長 105 cm、体重 21 kg。 4 日前から下痢が続いており、腹痛 を伴う血便が見られた。さらに顔色が悪く、排尿がないことに母親が気づき救急病 院を受診した。母親に聴取したところ、 7 日前に家族で焼肉を食べに行き、両親及 び兄も軽い下痢を呈していることが分かった。主治医は、血液検査結果をふまえ、 溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断した。 体温 37.3 ℃、脈拍 120/分、血圧 125/70 mmHg、呼吸数 24/分。 尿所見:蛋白(2+)、ケトン体(1+)、潜血(3+)。 この疾病及び病因物質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
75 ℃、 1 分間以上の加熱で死滅する。
✓ 正解
2
ヒトからヒトへの感染は起こらない。
3
この疾病の予防には、トキソイドワクチンの接種が推奨されている。
4
牛の肝臓には、この病因物質が存在する可能性があるため、生食用として販 売・提供することは食品衛生法で禁止されている。
✓ 正解
5
2015~2019 年における病因物質別食中毒発生件数で最も多いのは、この病因物 質によるものである。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「ヒトからヒトへの感染は起こらない」少ない菌量で二次感染(ヒト-ヒト感染)が起こる。
- 3.✕「予防にトキソイドワクチンの接種が推奨されている」腸管出血性大腸菌にトキソイドワクチンはない。
- 5.✕「2015〜2019 年の病因物質別食中毒発生件数で最も多い」件数が最も多いのはカンピロバクターやノロウイルス等である。(※75 ℃・1 分間以上の加熱で死滅し、牛レバーの生食用販売は食品衛生法で禁止されている)
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