DR A B-11-3. 難聴・めまい

第114回医師A問17

2か月の乳児。新生児聴覚スクリーニングで精密検査が必要となり、両親ととも に来院した。家族の呼びかけや周囲の音への反応はほとんどない。身長・体重は月 齢相当である。外耳道と鼓膜とに異常を認めない。側頭骨CTでは中耳・内耳に異 常を認めない。聴性脳幹反応(ABR)は両耳とも無反応である。耳音響放射(OAE) では、両耳で低中音部に残存聴力が確認された。 医師から両親への説明として適切なのはどれか。
1
「機能性難聴です」
2
「補聴器装用を開始しましょう」
✓ 正解
3
「副腎皮質ステロイドで治療します」
4
「人工内耳埋込み術をすぐに予定します」
5
「1歳7か月児健康診査まで様子をみてください」
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「機能性難聴です」ABR無反応は器質的難聴を示す。OAEで低中音部に残存聴力があるため感音性難聴(蝸牛性)が示唆される。機能性難聴の診断は不適切。
  • 3.「副腎皮質ステロイドで治療します」突発性難聴等へのステロイド治療とは異なり、先天性難聴(重度感音難聴)へのステロイド投与は適応外。
  • 4.「人工内耳埋込み術をすぐに予定します」人工内耳の適応はあるが、2か月時点で「すぐ」は時期尚早。まず補聴器装用で聴覚・言語発達を促す。
  • 5.「1歳7か月健診まで様子をみてください」言語発達の臨界期を考えると早期介入が重要。経過観察は適切でない。
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出典

厚生労働省 公開ページ