PH 実践② A-3-2. 分子生物・遺伝の基礎 2つ選べ

第108回実践② 薬剤師 問285

76 歳男性。身長 165 cm、体重 70 kg。Ⅳ期非小細胞肺がんに対する 2 次治 療として、ドセタキセル+ ラムシルマブ併用療法の 1 コース目を施行したとこ ろ、 7 日後に 38 ℃の発熱がみられた。担当医は 2 コース目( 1 コース目施行 3 週 間後)を施行するにあたり、カンファレンスを実施した。そこで、ペグフィルグラ スチム(遺伝子組換え)注射液について、病棟担当薬剤師に質問した。 検査値( 1 コース施行後 7 日目) 赤血球 380 # 104/nL、Hb 12.2 g/dL、Ht 39% 白血球 720/nL、好中球 380/nL、血小板 10.8 # 104/nL、CRP 4.8 mg/dL 薬剤 添加剤 ドセタキセル注射液 ポリソルベート 80、エタノール ラムシルマブ注射液 L︲ヒスチジン、L︲ヒスチジン塩酸塩水和物、グリ シン、塩化ナトリウム、ポリソルベート 80 ペグフィルグラスチム注射液 D︲ソルビトール、氷酢酸、水酸化ナトリウム ポリソルベート 20 本症例に処方された製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
ペグフィルグラスチムは、フィルグラスチムのバイオシミラー(バイオ後続 品)である。
2
ラムシルマブ注射液は、凍結を避けて冷蔵保存する。
✓ 正解
3
ペグフィルグラスチムは、メトキシポリエチレングリコール分子で修飾されて いることにより、好中球及びその前駆細胞へ能動的ターゲティングされる。
4
ドセタキセル注射液には、アルコールによる過敏性反応を低減するためにポリ ソルベート 80 が添加されている。
5
ペグフィルグラスチムは、フィルグラスチムに比べてプロテアーゼによる分解 を受けにくい。
✓ 正解
ANSWER   正解は 2・5 全国正答率 —

解説

  • 1.「ペグフィルグラスチムはフィルグラスチムのバイオシミラーである」バイオシミラーではなく、PEG 修飾により持続化した別の製剤である。
  • 3.「メトキシポリエチレングリコール修飾により好中球前駆細胞へ能動的にターゲティングされる」PEG 修飾は分解抑制・半減期延長が目的で、能動的ターゲティングではない。
  • 4.「ドセタキセルにアルコール過敏反応低減のためポリソルベート 80 が添加されている」ポリソルベート 80 は可溶化剤で、アルコール過敏の低減目的ではない(溶剤としてエタノールを含む)。(※ラムシルマブは凍結を避け冷蔵保存し、ペグ化によりプロテアーゼ分解を受けにくい)

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出典

厚生労働省 公開ページ