PH 実践② B-1-1. 虚血性心疾患 2つ選べ

第108回実践② 薬剤師 問253

75 歳男性。喫煙歴 50 年( 1 日 40 本程度)、血圧 135/80 mmHg、脈拍 68 拍/分、整。数日前から胸の痛みや圧迫感、息苦しさを感じるようになった。今日 の明け方、胸が強く締め付けられるような発作が生じたため医療機関を受診したと ころ、器質的冠動脈狭窄のない冠攣縮性狭心症と診断され治療が開始された。 (処方) ニトログリセリン舌下錠 0.3 mg 1 回 1 錠 胸痛発作時 7 回分( 7 錠) ベニジピン塩酸塩錠 4 mg 1 回 1 錠( 1 日 2 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 14 日分 治療開始後、発作の頻度は減ったが、軽い自覚症状が続いた。そのため、担当医 は効果不十分と判定し、薬剤師と治療方針についてカンファレンスを実施した。 処方薬及び前問で提案すべき追加薬物のいずれかの作用機序として、正しいのは どれか。2つ選べ。
1
一酸化窒素(NO)を遊離し、可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化すること で、血管平滑筋を弛緩させる。
✓ 正解
2
アドレナリン b 受容体を遮断し、サイクリック AMP(cAMP)依存性プロテ インキナーゼの活性化を抑制することで、洞結節の活動電位の発生頻度を減少さ せる。
3
ホスホジエステラーゼ V を阻害し、サイクリック GMP(cGMP)の分解を抑 制することで、NO の作用を増強する。
4
電位依存性 L 型 Ca2+ チャネルを遮断し、細胞内への Ca2+ 流入を抑制すること で、冠動脈平滑筋を弛緩させる。 + +
✓ 正解
5
ATP 感受性 K チャネルを遮断し、細胞外への K の流出を抑制することで、 血管平滑筋を弛緩させる。
ANSWER   正解は 1・4 全国正答率 —

解説

  • 2.「β 受容体を遮断し、cAMP 依存性プロテインキナーゼの活性化を抑制して洞結節の活動電位発生頻度を減少させる」β 遮断薬の機序で、提案薬(硝酸薬・ニコランジル・Ca 拮抗薬)に該当しない。
  • 3.「ホスホジエステラーゼ V を阻害し cGMP の分解を抑制して NO の作用を増強する」シルデナフィルの機序で、本処方薬に該当しない。
  • 5.「ATP 感受性 K⁺ チャネルを遮断し、K⁺ の流出を抑制して血管平滑筋を弛緩させる」ニコランジルは K⁺ チャネル開口薬で、「遮断」が逆である。

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出典

厚生労働省 公開ページ