PH 実践② A-6-1. 受容体・作用機序

第107回実践② 薬剤師 問261

48 歳男性。ぜん息の治療でシムビコートタービュヘイラー(ブデソニド・ ホルモテロールフマル酸塩水和物配合)を使用している。人間ドックの眼圧検査に より、高眼圧を指摘されたため、眼科を受診した。視力は右眼 0.4、左眼 0.5、眼 圧は右 29 mmHg、左 25 mmHg、視神経乳頭陥凹が認められ、原発開放隅角緑内 障と診断された。処方 1 で薬物療法を行い、 1 ヶ月後の検査で眼圧は両眼ともに 22 mmHg に低下したが、効果不十分として処方 2 が追加された。 (処方 1 ) ラタノプロスト点眼液 0.005% 5 mL 1 本 1 回 1 滴 1 日 1 回 夕 両目点眼 (処方 2 ) ブリンゾラミド懸濁性点眼液 1 % 5 mL 1 本 1 回 1 滴 1 日 2 回 朝夕 両目点眼 処方 2 の追加でも効果不十分であったため、処方 1 及び処方 2 とは作用機序が異 なる薬物を処方 3 として追加することとなった。追加する処方 3 の薬物の作用機序 として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
アドレナリン b 受容体を遮断して、房水の産生を抑制する。
2
プロスタノイド FP 受容体を刺激して、ぶどう膜強膜からの房水流出を促進す る。
3
炭酸脱水酵素を阻害して、房水の産生を抑制する。
4
Rho キナーゼ(ROCK)を阻害して、シュレム管からの房水流出を促進する。
✓ 正解
5
アドレナリン a 受容体を遮断して、ぶどう膜強膜からの房水流出を促進する。
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 2.「プロスタノイド FP 受容体を刺激してぶどう膜強膜からの房水流出を促進する」ラタノプロスト(処方 1)と同じ機序で、作用機序が異なる薬とはいえない。
  • 3.「炭酸脱水酵素を阻害して房水の産生を抑制する」ブリンゾラミド(処方 2)と同じ機序である。
  • 5.「アドレナリン α 受容体を遮断してぶどう膜強膜からの房水流出を促進する」機序の記述が不正確である。(※処方 1・2 と異なる機序として、Rho キナーゼ阻害によりシュレム管からの房水流出を促進する薬が適切)

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出典

厚生労働省 公開ページ