第106回実践② 薬剤師 問285
40 歳女性。体重 50 kg。 1 週間前に腎移植の手術を受け、以下の処方によ り治療を受けている。 (処方 1 ) ネオーラル®(注)50 mg カプセル 1 回 2 カプセル( 1 日 4 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (注:シクロスポリン) (処方 2 ) ミコフェノール酸モフェチルカプセル 250 mg 1 回 4 カプセル( 1 日 8 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (処方 3 ) プレドニゾロン錠 5 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 副作用モニタリングを目的に、薬剤師が患者と面談を行ったところ、患者から 「昨晩は食欲がなく夕食をとらずに服用したが大丈夫ですか」と相談があった。シ クロスポリンの血中トラフ濃度は、昨日は211ng/mLであったが本日は198ng/mL であった。薬剤師の対応として適切なのはどれか。1つ選べ。
1
処方 1 は食事の影響が大きいので、剤形をカプセル剤から内用液剤へ変更する よう主治医に提案する。
2
食事ができない時は処方 1 を服用しないよう患者に伝える。
3
シクロスポリンの血中濃度低下による急性拒絶の予防を目的に、処方 2 を増量 するよう主治医に提案する。
4
食欲のないときはグレープフルーツジュースを飲用するよう患者に伝える。
5
シクロスポリンの血中濃度変化より判断して、食事による影響は小さいので心 配いらないと患者に伝える。
✓ 正解
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解説
- 1.✕「食事の影響が大きいので、剤形をカプセルから内用液に変更するよう提案する」血中濃度は安定しており、変更の必要はない。
- 2.✕「食事ができない時は処方 1 を服用しないよう伝える」自己判断での中止は急性拒絶のリスクがある。
- 3.✕「血中濃度低下による急性拒絶の予防のため処方 2 を増量する」血中濃度は安定しており増量は不要である。
- 4.✕「食欲のないときはグレープフルーツジュースを飲用するよう伝える」グレープフルーツはシクロスポリンの血中濃度を上げるため危険である。(※トラフ濃度の変化〈211→198 ng/mL〉は小さく、食事による影響は小さいので心配いらないと伝える)
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