PH 実践② A-6-3. 毒性・副作用機序 2つ選べ

第106回実践② 薬剤師 問277

52 歳女性。約 1 年前に乳癌(ホルモン受容体陰性、HER2 陰性)と診断さ れ、術後化学療法として AC(ドキソルビシン+ シクロホスファミド)療法を受 けたが、最近、再発が認められた。そこで二次治療として、アブラキサン®点滴静 注用(注)による化学療法を実施することになった。 (注:パクリタキセル注射剤(アルブミン懸濁型)) 本治療に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
1
Dose limiting toxicity として骨髄抑制があり、好中球数及び血小板数の変動に 十分留意する。
✓ 正解
2
アルコール過敏症の患者には禁忌であり、事前に患者から聞き取りを行う必要 がある。
3
末梢神経障害でしびれなどが現れたときには、減量や休薬が必要とされる。
✓ 正解
4
パクリタキセルの他の製剤(ポリオキシエチレンヒマシ油含有製剤)に比べ過 敏症が発現しにくいので、末梢より 5 分間かけて静注する。
5
沈殿物が認められることがあるので、投与時にはインラインフィルターを使用 する。
ANSWER   正解は 1・3 全国正答率 —

解説

  • 2.「アルコール過敏症の患者には禁忌である」アブラキサンはアルコールを含まず、これは従来のパクリタキセル製剤の禁忌である。
  • 4.「過敏症が発現しにくいので末梢より 5 分間かけて静注する」30 分かけて点滴静注する。
  • 5.「沈殿物が認められることがあるのでインラインフィルターを使用する」アブラキサンはインラインフィルターを使用しない(ナノ粒子が除去される)。(※用量制限毒性として骨髄抑制があり、末梢神経障害には減量・休薬が必要である)

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出典

厚生労働省 公開ページ