PH 実践③ B-15-1. 統合失調症スペクトラム

第105回実践③ 薬剤師 問295

26 歳女性。糖尿病の既往がある。大学卒業後、就職し、仕事が増え始めた 頃から奇異な言動が見られ始め、部屋に引きこもり、独り言を言う、壁を叩く、蹴 るような行動が見られるようになった。心配した家族とともに精神科を受診したと ころ、統合失調症と診断されて入院となり、アリピプラゾールによる治療が開始さ れ た。 入 院 時 の 検 査 値 は Na 142 mEq/L、K 4.1 mEq/L、Ccr 110 mL/min、 AST 22 U/L、ALT 43 U/L、HbA1c 6.4%(NGSP 値)であった。アリピプラゾー ルを徐々に増量し、30 mg/日まで増量した結果、壁を叩くような行動はなくなっ た。しかし、薬剤師が病室を訪問した際、患者はろれつが回りにくく、手指振戦を きたしていることに気付いた。患者と面談したところ、トイレに行くための歩行も しづらく、日常生活に支障が生じるので困るとの訴えがあった。 今後の治療方針について薬剤師が行う医師への提案として最も適切なのはどれ か。1つ選べ。
1
しばらく経過観察
2
アリピプラゾールの増量
3
クエチアピンへの処方変更
4
クレアチンキナーゼ値の測定
5
ビペリデンの処方追加
✓ 正解
ANSWER   正解は 5 全国正答率 —

解説

  • 1.「しばらく経過観察」歩行困難で日常生活に支障があり不適
  • 2.「アリピプラゾールの増量」錐体外路症状を悪化させる
  • 3.「クエチアピンへの処方変更」一案だが、まず抗コリン薬の追加が適切
  • 4.「クレアチンキナーゼ値の測定」悪性症候群の鑑別だが本例は錐体外路症状

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出典

厚生労働省 公開ページ