PH 実践③ B-15-1. 統合失調症スペクトラム

第105回実践③ 薬剤師 問294

26 歳女性。糖尿病の既往がある。大学卒業後、就職し、仕事が増え始めた 頃から奇異な言動が見られ始め、部屋に引きこもり、独り言を言う、壁を叩く、蹴 るような行動が見られるようになった。心配した家族とともに精神科を受診したと ころ、統合失調症と診断されて入院となり、アリピプラゾールによる治療が開始さ れ た。 入 院 時 の 検 査 値 は Na 142 mEq/L、K 4.1 mEq/L、Ccr 110 mL/min、 AST 22 U/L、ALT 43 U/L、HbA1c 6.4%(NGSP 値)であった。アリピプラゾー ルを徐々に増量し、30 mg/日まで増量した結果、壁を叩くような行動はなくなっ た。しかし、薬剤師が病室を訪問した際、患者はろれつが回りにくく、手指振戦を きたしていることに気付いた。患者と面談したところ、トイレに行くための歩行も しづらく、日常生活に支障が生じるので困るとの訴えがあった。 この患者に認められた手指振戦は、抗精神病薬の有害作用と考えられる。その作 用発現に関係するドパミン神経経路はどれか。1つ選べ。
1
中脳―辺縁系
2
中脳―皮質系
3
黒質―線条体系
✓ 正解
4
漏斗下垂体系
5
青斑核―扁桃体系
ANSWER   正解は 3 全国正答率 —

解説

  • 1.「中脳」辺縁系」 — 陽性症状(幻覚・妄想)に関与
  • 2.「中脳」皮質系」 — 陰性症状に関与
  • 4.「漏斗下垂体系」プロラクチン分泌に関与
  • 5.「青斑核」扁桃体系」 — 該当しない(錐体外路症状は黒質―線条体系のD2遮断による)

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出典

厚生労働省 公開ページ