第114回医師E問40
65歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。10年前からアルコール性肝障害 を指摘されていたが通院していなかった。本日、夕食後に吐血をしたため、家族が 救急車を要請した。意識レベルはJCSⅡ-10。身長168cm、体重74kg。体温36.8 ℃。心拍数112/分、整。血圧88/68mmHg。呼吸数22/分。SpO 95% :鼻カ ニューラ4L/分酸素投与下<。皮膚は湿潤している。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結 膜に軽度の黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し波 動を認める。四肢に冷汗を認める。 まず行うべきなのはどれか。 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。 72歳の男性。下腹部痛を主訴に来院した。 現病歴 : 10年前から高血圧症で通院中であり、降圧薬による内服療法を受けて いる。1か月前から動悸を伴う心房細動が出現し、抗不整脈薬と抗凝固薬の処方も 受けていた。昨日昼から尿が出ず、下腹部が張ってきていたが様子をみていた。今 朝、下腹部の痛みで目覚め、症状が増悪するため受診した。 既往歴 : 特記すべきことはない。 生活歴 : 喫煙歴は20本/日を40年間。飲酒は日本酒1〜2合/日。 家族歴 : 父親が68歳時に胃癌で死亡。 現症 : 意識は清明。身長165cm、体重61kg。体温36.9℃。脈拍52/分、不 整。血圧142/94mmHg。呼吸数18/分。SpO 96%:room air<。頸静脈の怒張を認 めない。心尖部を最強点とするⅡ/Ⅵの収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認め ない。腹部は下腹部が膨隆し、圧痛を認める。下s浮腫は認めない。腹部超音波検 査で膀胱容積は拡大しており、尿道カテーテルを一時的に留置することとした。
1
輸液
✓ 正解
2
胃管留置
3
腹腔穿刺
4
AED装着
5
尿道カテーテル留置
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解説
- 2.✕「胃管留置」胃管留置は胃洗浄・減圧目的に行うことがあるが、初期対応として輸液による循環管理が優先。
- 3.✕「腹腔穿刺」腹水が大量の場合に考慮するが、吐血患者の初期対応ではない。
- 4.✕「AED装着」心停止・致死的不整脈がなければ不要であり初期対応ではない。
- 5.✕「尿道カテーテル留置」尿量モニタリングは重要だが吐血患者の最優先対応ではない。