PH 実践② B-7-2. 甲状腺疾患 2つ選べ

第107回実践② 薬剤師 問258

33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診し た。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバセドウ病と診断され、薬 局に以下の処方箋を持参した。なお、患者は動悸や振戦がひどくて辛いと話してい る。検査値等は以下のとおりである。 (検査値) 脈拍数 115 拍/分、遊離サイロキシン(FT ) 4 ng/dL、遊離トリヨードサイ ロニン(FT )10 pg/mL、甲状腺刺激ホルモン(TSH)0.05 nU/mL 以下、 TSH 受容体抗体陽性 (処方 1 ) チアマゾール錠 5 mg 1 回 3 錠( 1 日 3 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) プロプラノロール塩酸塩錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 14 日分 処方 1 及び処方 2 のいずれかの薬物の作用に関する記述のうち、正しいのはどれ か。2つ選べ。
1
分解酵素活性化によるトリヨードサイロニンの分解促進
2
合成酵素阻害によるサイロキシンの合成阻害
✓ 正解
3
TSH 受容体遮断による振戦の改善
4
アドレナリン b 受容体遮断による動悸の改善
✓ 正解
5
アドレナリン b 受容体遮断による甲状腺ホルモンの遊離抑制
ANSWER   正解は 2・4 全国正答率 —

解説

  • 1.「分解酵素活性化によるトリヨードサイロニンの分解促進」チアマゾールは甲状腺ホルモンの合成を阻害する。
  • 3.「TSH 受容体遮断による振戦の改善」プロプラノロールは β 遮断により振戦を改善するもので、TSH 受容体遮断ではない。
  • 5.「アドレナリン β 受容体遮断による甲状腺ホルモンの遊離抑制」β 遮断は症状を緩和するもので、ホルモン遊離を抑制するわけではない。(※チアマゾールは合成酵素〈ペルオキシダーゼ〉阻害でサイロキシン合成を阻害し、プロプラノロールは β 遮断で動悸を改善する)

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出典

厚生労働省 公開ページ