PH 実践② B-7-2. 甲状腺疾患 2つ選べ

第107回実践② 薬剤師 問259

33 歳女性。最近体重が減少し、手指振戦、動悸、多汗があるため受診し た。身体所見として眼球突出、びまん性甲状腺腫がありバセドウ病と診断され、薬 局に以下の処方箋を持参した。なお、患者は動悸や振戦がひどくて辛いと話してい る。検査値等は以下のとおりである。 (検査値) 脈拍数 115 拍/分、遊離サイロキシン(FT ) 4 ng/dL、遊離トリヨードサイ ロニン(FT )10 pg/mL、甲状腺刺激ホルモン(TSH)0.05 nU/mL 以下、 TSH 受容体抗体陽性 (処方 1 ) チアマゾール錠 5 mg 1 回 3 錠( 1 日 3 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) プロプラノロール塩酸塩錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 14 日分 この患者への薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
1
妊娠の有無を再確認する。
✓ 正解
2
服用開始後 2 ヶ月間は原則として 2 週に 1 回、白血球や好中球の検査が必要と 伝える。
✓ 正解
3
手指振戦や動悸の軽減には通常数週間かかると伝える。
4
処方薬服用後に発熱しても、それはバセドウ病の症状であり、薬の副作用では ないと伝える。
5
手指振戦等の自覚症状がなくなったら、両処方の服用は終了すると伝える。
ANSWER   正解は 1・2 全国正答率 —

解説

  • 3.「手指振戦や動悸の軽減には通常数週間かかると伝える」プロプラノロール(β 遮断)により速やかに改善する。
  • 4.「服用後に発熱してもバセドウ病の症状であり、薬の副作用ではない」チアマゾールによる無顆粒球症の可能性があり、発熱には注意が必要である。
  • 5.「自覚症状がなくなったら両処方の服用は終了する」抗甲状腺薬は継続が必要で、自己判断で中止しない。(※妊娠の有無を再確認し〈チアマゾールの催奇形性〉、服用開始後 2 ヶ月は 2 週に 1 回の白血球・好中球検査が必要である)

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出典

厚生労働省 公開ページ