第107回実践② 薬剤師 問257
70 歳女性。高血圧、心筋梗塞の既往あり。処方 1 ~処方 3 の薬剤を服用し ていたが、脂質異常症の治療効果不十分のため処方 4 が追加された。現在の身体所 見等は以下のとおりである。 身体所見:身長 155 cm、体重 56 kg、血圧 118/75 mmHg、脈拍数 67 拍/分(整) 血液検査: AST 30 IU/L、ALT 28 IU/L、血清クレアチニン値 0.75 mg/dL、 BUN 17 mg/dL、HDL 42 mg/dL、LDL 122 mg/dL、TG(トリグリセ リド)110 mg/dL (処方 1 ) アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ラベプラゾール Na 錠 5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 (処方 2 ) テルミサルタン 40 mg/アムロジピンベシル酸塩 5 mg 配合錠 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 (処方 3 ) ロスバスタチン口腔内崩壊錠 10 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 (処方 4 ) エゼチミブ錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 この患者の脂質異常症の治療に関して、適切なのはどれか。1つ選べ。
1
HDL の目標値は 45 mg/dL 未満である。
2
LDL の管理目標値は、既往歴のない患者の目標値(140 mg/dL)より低く設定 されている。
✓ 正解
3
TG が管理目標値以上であるため、ベザフィブラートの追加が必要である。
4
処方 3 の薬剤の吸収が低下するため、処方 4 は服用時間を夕食後に変更する。
5
処方 4 の薬剤の追加で十分な効果が得られない場合は、プロブコールをさらに 併用する。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「HDL の目標値は 45 mg/dL 未満である」HDL-C は 40 mg/dL 以上が目標で、「45 mg/dL 未満」は誤りである。
- 3.✕「TG が管理目標値以上であるため、ベザフィブラートの追加が必要である」スタチン併用下でのフィブラート追加は横紋筋融解症に注意を要し、一律に必要とはいえない。
- 4.✕「ロスバスタチンの吸収が低下するため、エゼチミブを夕食後に変更する」服用時間を変更する根拠は乏しい。
- 5.✕「効果不十分ならプロブコールをさらに併用する」標準的な追加ではない。(※高リスク例のため、LDL の管理目標値は既往のない患者〈140 mg/dL〉より低く設定される)
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