PH 理論② B-1-2. 心不全・心筋症 2つ選べ

第110回理論② 薬剤師 問157

63 歳男性。慢性心不全と診断され、治療中である。その他の既往歴及び常 用薬はない。 服薬は正しく継続され、副作用もみられなかったが、 1 ケ月前から労作時の息切 れが徐々に増悪するようになった。 2 ~ 3 日前からは安静時にも息苦しさを自覚す るようになり、昨夜突然、強い咳を伴った呼吸困難が出現したため救急搬送され た。下肢に浮腫が認められ、血圧は 88/60 mmHg であった。心臓超音波検査を 行ったところ、左室駆出率(LVEF)は 30%に低下していた。さらに、胸部 X 線 検査により肺うっ血と軽度な心拡大の所見が認められ、慢性心不全の急性増悪と診 断され入院となった。この患者の来院時の病態及び症状に関する記述として、正し いのはどれか。2つ選べ。
1
右心機能は正常である。
2
心臓からのナトリウム利尿ペプチドの分泌が亢進している。
✓ 正解
3
心電図で ST 上昇が認められる。
4
呼吸症状は、起坐位よりも仰臥位で増悪する。
✓ 正解
5
尿量は増加している可能性が高い。
ANSWER   正解は 2・4 全国正答率 —

解説

  • 1.「右心機能は正常である」下肢浮腫が認められ、右心不全の合併も示唆される。
  • 3.「心電図でST上昇が認められる」ST上昇は心筋梗塞の所見で、慢性心不全の急性増悪で必ず認めるものではない。
  • 5.「尿量は増加している可能性が高い」心拍出量低下・うっ血により尿量は減少する。

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出典

厚生労働省 公開ページ