第110回実践③ 薬剤師 問296
25 歳女性。既婚。子供を欲しいと思っている。 2 ケ月ほど前から屋外での 作業の後、微熱、疲労感、関節痛及び両頬に紅斑が現れたため、市販の感冒薬と解 熱鎮痛薬で様子を見ていた。 3 日前から 38 ℃台の発熱と下肢の浮腫、冷たいもの を持つと両手指のしびれ・蒼白現象などが出現したため、総合病院を受診したとこ ろ、精査目的で入院となった。 血液検査結果は以下のとおりであった。 (検査値) 白血球 2,800/nL、赤血球 400 # 104/nL、血小板 9.3 # 104/nL、 血中総ビリルビン 0.6 mg/dL、ALT 26 IU/L、AST 15 IU/L、 BUN 45 mg/dL、血清クレアチニン 2.0 mg/dL、抗核抗体 640 倍、 抗 Sm 抗体 8 倍、尿タンパク(2+) この患者の病態に関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
1
関節リウマチの典型的な初期症状が発現している。
2
発症には、主に細胞性免疫(Ⅳ型アレルギー)が関与する。
3
検査結果より、ループス腎炎は否定できる。
4
手指に Raynaud(レイノー)現象が認められる。
✓ 正解
5
粘膜症状や精神神経系症状など多様な全身症状が現れることがある。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「関節リウマチの典型的な初期症状が発現している」抗核抗体・抗Sm抗体陽性等からSLEで、関節リウマチではない。
- 2.✕「発症には主に細胞性免疫(Ⅳ型アレルギー)が関与する」SLEは免疫複合体(Ⅲ型)が主に関与する。
- 3.✕「検査結果よりループス腎炎は否定できる」尿タンパク(2+)等からループス腎炎が示唆され、否定できない。
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