PH 実践② A-4-3. 腫瘍(発癌・進展)

第110回実践② 薬剤師 問281

65 歳男性。身長 165 cm、体重 60 kg。腹痛及び背部痛を訴え、近医を受診 した。血中膵酵素及び腫瘍マーカー(CA19︲9、CEA)が高値であったため、超音 波内視鏡検査を施行したところ、膵臓がんと診断された。治癒切除が不能と判断さ れ、胆道ドレナージが施行された。その後、化学療法として GnP 療法(ゲムシタ ビン・nab︲パクリタキセル併用療法)で治療を行うことになった。 レジメン(GnP) 点滴 薬剤 用量 Day 1 Day 8 Day 15 Day 22 時間 (処方 1 ) 30 分 125 ○ ○ ○ アブラキサン点滴静注用(注) mg/m2 生理食塩液で懸濁 (処方 2 ) 30 分 1,000 ○ ○ ○ ゲムシタビン点滴静注用 mg/m2 生理食塩液で溶解 休薬 ○ (注:パクリタキセル注射剤(アルブミン懸濁型)) 処方 1 の薬剤に関する記述として、正しいのはどれか。1つ選べ。
1
有効成分とアルブミンを可逆的に結合することによって、血中で速やかに崩壊 するナノ粒子とした。
✓ 正解
2
腫瘍組織への集積性を高めるために、有効成分を生分解性高分子でマイクロカ プセル化した。
3
有効成分とアルブミンを共有結合することによって、血中滞留性を改善した。
4
アルコールと界面活性剤の添加によって、有効成分の溶解性を改善した。
5
アルブミンの添加により膠質浸透圧を調整することで、副作用である血管痛を 軽減した。
ANSWER   正解は 1 全国正答率 —

解説

  • 2.「腫瘍組織への集積性を高めるため生分解性高分子でマイクロカプセル化した」アルブミン結合ナノ粒子であり、高分子マイクロカプセルではない。
  • 3.「有効成分とアルブミンを共有結合することで血中滞留性を改善した」アルブミンとは可逆的(非共有)に結合する。
  • 4.「アルコールと界面活性剤の添加によって溶解性を改善した」これらを用いない点が従来製剤との違い。
  • 5.「アルブミンの添加により膠質浸透圧を調整して血管痛を軽減した」そのような目的の添加ではない。

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出典

厚生労働省 公開ページ