PH 理論② A-6-2. 薬物動態(ADME) 2つ選べ

第109回理論② 薬剤師 問170

下図はイトラコナゾールカプセル 200 mg を健常人男性(21~28 歳)12 名に経 口投与した際の血中濃度(平均値)の時間推移を示す。イトラコナゾールの最高血 中濃度はファモチジンとともに服用した場合、53%に減少した。イトラコナゾール の吸収過程におけるファモチジンとの相互作用及びその回避法に関する記述のう ち、正しいのはどれか。2つ選べ。 0.25 0.2 0.15 0.1 0.05 0 )Lm/gn(度濃ルーゾナコラトイ中血 イトラコナゾール 単独投与 イトラコナゾール +ファモチジン 1 3 6 12 24 48 時間(h) ○:イトラコナゾールカプセルを水で服用 ●:イトラコナゾールカプセルをファモチジン錠(40mg)とともに水で服用
1
イトラコナゾールがファモチジンと難溶性のキレートを形成するため、吸収が 低下する。
2
ファモチジンが P︲糖タンパク質によるイトラコナゾールの分泌を阻害するた め、吸収が低下する。
3
ファモチジンの作用により胃内 pH が上昇し、イトラコナゾールの溶解性が低 下するため、吸収が低下する。
✓ 正解
4
ファモチジンの代替薬としてオメプラゾールを検討する。
5
イトラコナゾール製剤として経口液剤を検討する。
✓ 正解
ANSWER   正解は 3・5 全国正答率 —

解説

  • 1.「イトラコナゾールがファモチジンと難溶性のキレートを形成するため吸収が低下する」機序はキレート形成ではなく、胃内 pH 上昇によるイトラコナゾールの溶解性低下である。
  • 2.「ファモチジンが P」糖タンパク質によるイトラコナゾールの分泌を阻害するため吸収が低下する」 — P-糖タンパク質を阻害するなら吸収は上昇するはずで、機序・方向ともに不適。
  • 4.「ファモチジンの代替薬としてオメプラゾールを検討する」オメプラゾール(PPI)も胃内 pH を上昇させるため、同様の相互作用を生じ回避にならない。

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出典

厚生労働省 公開ページ