PH 実践① D-2-1. 用法用量・投与設計(腎肝調整)

第109回実践① 薬剤師 問211

43 歳男性。身長 170 cm、体重 75 kg。双極性障害で処方 1 の薬剤を服用し ていた。抑うつ症状が再燃してきたため、今回、処方 2 が追加された処方箋と以下 の検査値が記載された情報用紙を持って患者が来局した。 (処方 1 ) バルプロ酸 Na 徐放錠 200 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 炭酸リチウム錠 200 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 14 日分 (処方 2 ) ラモトリギン錠 25 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (検査値) 血清クレアチニン 1.0 mg/dL、AST 28 IU/L、ALT 22 IU/L、 血清中リチウム濃度 1.2 mEq/L、血清中バルプロ酸濃度 100 ng/mL この処方に関し、医師へ疑義照会する内容として、適切なのはどれか。1つ選 べ。
1
バルプロ酸 Na 徐放錠 200 mg の投与量を、 1 日 200 mg に減量する。
2
バルプロ酸 Na 徐放錠 200 mg の投与量を、 1 日 1200 mg に増量する。
3
ラモトリギン錠の投与量を、 1 日 50 mg に増量する。
4
ラモトリギン錠の用法を、朝食後 2 時間以降投与に変更する。
5
ラモトリギン錠の用法を、隔日投与にする。
✓ 正解
ANSWER   正解は 5 全国正答率 —

解説

  • 1.「バルプロ酸Na徐放錠を1日200 mgに減量する」バルプロ酸濃度は治療域にあり、減量の根拠はない。
  • 2.「バルプロ酸Na徐放錠を1日1200 mgに増量する」増量の根拠はない。
  • 3.「ラモトリギン錠を1日50 mgに増量する」バルプロ酸併用下では血中濃度が上がりやすく、増量は重篤な皮膚障害のリスクを高める。
  • 4.「ラモトリギン錠の用法を朝食後2時間以降投与に変更する」用法の時間変更では相互作用を回避できない。

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出典

厚生労働省 公開ページ