第108回実践③ 薬剤師 問325
45 歳女性。調理師。仕事中に動悸を感じていたが、疲れのためだろうと深 刻に考えていなかった。健康診断で不整脈の疑いが指摘されたため、近隣の診療所 を受診したところ、頻脈傾向で処方 1 が処方され薬局Aで調剤された。 1 週間後、診療所から紹介された医療機関を受診し、精査したところ、肝機能及 び腎機能は正常値であったものの、心房細動と確定診断されたため、新たに処方 2 が追加された。 この患者が処方 2 の処方箋を持参して、薬局Bに来局した。患者からの聞き取り で、処方 1 の薬を服用していることが確認できたが、お薬手帳には過去の治療薬の 記載のみで、処方 1 の薬の記載はなかった。また、患者は、セントジョーンズワー ト含有食品を常用していると話していた。 処方 1 開始時の血圧 143/86 mmHg、脈拍 98 回/分 (処方 1 ) ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (処方 2 ) リバーロキサバン錠 15 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 この患者の情報の取扱いに関する薬局Bでの対応について正しいのはどれか。2 つ選べ。
1
患者の勤務する会社から、ストレスチェックの一環として患者の服用している 薬を知りたいと連絡があったため、情報を提供した。
2
患者から自分の薬歴を開示してほしいとの申し出があったが、薬局には開示の 義務はないので断った。
3
患者の同僚が薬局に来た際、この患者もこの薬局で調剤を受けていることを教 えた。
4
薬局内で示している利用目的の範囲内で、個人を特定できない匿名化を行い、 近隣の薬局との症例検討会で発表した。
✓ 正解
5
マーケティング会社から、医薬品の使用率調査として患者の健康保険証の記 号・番号等を含めた情報提供を依頼されたが、この情報は個人情報に該当するた め断った。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「会社からの依頼で患者の服用薬の情報を提供した」本人の同意なく第三者に提供することはできない。
- 2.✕「患者の薬歴開示の申し出を、開示義務がないので断った」本人からの開示請求には応じる義務がある。
- 3.✕「患者の同僚に、この患者が調剤を受けていることを教えた」第三者に通院情報を漏らすことはできない。(※匿名化して症例検討会で発表すること、保険証の記号・番号等の情報提供を断ることが正しい)
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