第108回実践② 薬剤師 問277
55 歳男性。ゲーム開発企業に勤務しており、勤務時間中はディスプレイを 見ることが多い。 1 年前より、目のかすみと視野の一部が見えづらく感じたため、 眼科を受診したところ、緑内障と診断され、処方 1 にて治療している。 今回の受診の際、眼圧が高くなっていることを指摘され、処方 2 が追加となっ た。 (処方 1 ) ビマトプロスト点眼液 0.03%(2.5 mL/本) 1 本 1 回 1 滴 1 日 1 回 朝 両目点眼 (処方 2 ) チモロールマレイン酸塩持続性点眼液 0.25%(2.5 mL/本) 1 本 1 回 1 滴 1 日 1 回 朝 両目点眼 〔添加剤〕 ジェランガム、トロメタモール ベンゾドデシニウム臭化物、D︲マンニトール 処方 2 の製剤が持続性を示す理由として、正しいのはどれか。1つ選べ。
1
油性の溶剤を用いて、薬効の発現を緩やかにしている。
2
薬物と添加剤が不溶性の複合体を形成している。
3
体温により、結膜嚢での薬物滞留性を向上させる物質が添加されている。
4
涙液の成分により、結膜嚢での薬物滞留性を向上させる物質が添加されてい る。
✓ 正解
5
涙液の pH で徐々に溶解する懸濁粒子が配合されている。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「油性の溶剤を用いて薬効の発現を緩やかにしている」本剤は水性点眼液である。
- 2.✕「薬物と添加剤が不溶性の複合体を形成している」持続性の機序が異なる。
- 3.✕「体温により結膜嚢での薬物滞留性を向上させる物質が添加されている」体温応答ではなく、涙液中のイオンによりゲル化する。
- 5.✕「涙液の pH で徐々に溶解する懸濁粒子が配合されている」懸濁粒子ではなくゲル化による滞留である。(※ジェランガムが涙液中の陽イオンでゲル化し、結膜嚢での滞留性を高める)
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