PH 実践② A-5-1. 病原体の基礎(細菌・ウイルス等)

第108回実践② 薬剤師 問275

70 歳男性。慢性下肢動脈閉塞症と診断され、半年前から右足底に潰瘍が出 現し近医で治療を受けていた。 1 週間前から増悪が認められ近医にて加療したが改 善せず、入院にて保存的治療を行うこととなった。創部の細菌培養検査により MRSA が検出されたため、バンコマイシン塩酸塩 1 回 1 g( 1 日 2 回 12 時間毎) の点滴静注を開始した。バンコマイシン塩酸塩 1 g 点滴静注後の血中濃度を測定し たところ、投与終了 3 時間後に 14.1 ng/mL、11 時間後に 6.9 ng/mL であった。 投与開始後 3 日目(投与 5 回目直前)のトラフ値は 10 ng/mL であった。 ただし、ここではバンコマイシンの体内動態を 1︲コンパートメントモデルを用 いて解析する。 投与開始後 5 日目の点滴静注直後に全身にじん麻疹が出現し、バンコマイシンに 対するアレルギーと考えられたため薬物の変更が検討された。変更する薬物として 最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
メロペネム
2
リネゾリド
✓ 正解
3
セファゾリンナトリウム
4
テイコプラニン
5
フロモキセフナトリウム
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「メロペネム」カルバペネム系で MRSA には無効である。
  • 3.「セファゾリンナトリウム」第一世代セフェムで MRSA には無効である。
  • 4.「テイコプラニン」バンコマイシンと同じグリコペプチド系で、交差過敏のおそれがある。
  • 5.「フロモキセフナトリウム」オキサセフェム系で MRSA に確実な効果がなく、代替として不適である。(※構造の異なるリネゾリドが適切)

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出典

厚生労働省 公開ページ