PH 実践② D-2-1. 用法用量・投与設計(腎肝調整)

第108回実践② 薬剤師 問269

30 歳男性。身長 165 cm、体重 55 kg。急性骨髄性白血病のため 6 ヶ月前に 父親をドナーとして同種造血幹細胞移植を受け、術後 1 ヶ月で退院した。慢性移植 片対宿主病(GVHD)のコントロール目的に以下の薬剤を継続服用している。 (処方 1 ) プレドニゾロン錠 5 mg 朝 4 錠、昼 2 錠( 1 日 6 錠) 1 日 2 回 朝昼食後 7 日分 (処方 2 ) タクロリムスカプセル 1 mg 1 回 2 カプセル( 1 日 4 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 (処方 3 ) ボリコナゾール錠 50 mg 1 回 3 錠( 1 日 6 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 2 時間 7 日分 今回、予定されていた検査のために入院し、精査した結果、感染の心配が少なく なったためボリコナゾール錠を中止すると、医師から病棟担当薬剤師に連絡があっ た。薬剤師が医師へ提案する内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
プレドニゾロンの用量を減量する。
2
プレドニゾロンの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
3
プレドニゾロン錠 5 mg 1 日 6 錠からヒドロコルチゾン錠 10 mg 1 日 3 錠に変 更する。
4
タクロリムスの用量を 1 日 2 カプセルに減量する。
5
タクロリムスの血中濃度を頻回に測定し、投与量を調節する。
✓ 正解
ANSWER   正解は 5 全国正答率 —

解説

  • 1.「プレドニゾロンの用量を減量する」相互作用の対象はタクロリムスで、ステロイドの調整は的外れである。
  • 2.「プレドニゾロンの血中濃度を頻回に測定する」ステロイドは TDM の対象ではなく、対応として不適である。
  • 3.「プレドニゾロンをヒドロコルチゾンに変更する」相互作用の解消にはつながらない。
  • 4.「タクロリムスを 1 日 2 カプセルに減量する」ボリコナゾール中止でタクロリムス濃度はむしろ低下するため、減量は逆方向である。(※タクロリムスの血中濃度を頻回に測定して投与量を調節する)

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出典

厚生労働省 公開ページ