第108回実践① 薬剤師 問216
30 歳男性。 2 月から突然のくしゃみ、鼻水、目のかゆみが出始め、仕事に も集中できなくなり、翌月に近所の耳鼻科医院を受診した。その場で、簡便なアレ ルギー検査を行うことになった。 この検査キットは、抗原抗体反応を利用したクロマトグラフィーの原理を用いて いる。患者の血液サンプルを用いた約 20 分の検査で、ハウスダスト系(ヤケヒョ ウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑)、花粉系(スギ、カモガヤ、ブタク サ、ヨモギ)の計 8 種類のアレルゲンに対するアレルギーの有無を判定できる。 図の検体(血液)滴下部にこの患者の血液サンプルを滴下して 5 分待ち、続いて 展開液滴下部にキットの展開液を滴下して 15 分待ち、判定部に出現するバンドを 確認したところ、下図のように、C(コントロール)以外に 1 本のバンドが認めら れた。 アレルギー迅速検査キット C C ネコ ヨモギ 判定部 ダニ イヌ カモガヤ ゴキブリ (Cはコントロール判定) ブタクサ スギ 検体(血液)滴下部 展開液滴下部 採取した患者の血液中に含まれる成分で、このアレルギー検査で測定されたのは どれか。1つ選べ。
1
スギ花粉(アレルゲン)
2
抗ヒト IgE 抗体
3
スギ花粉に特異的な IgE
✓ 正解
4
スギ花粉に特異的な IgG
5
IgE に特異的な Fc 受容体
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「スギ花粉(アレルゲン)」このアレルギー検査で測定するのは患者血中の抗体であり、抗原そのものではない。
- 2.✕「抗ヒト IgE 抗体」検出用の試薬側の成分で、患者血液中で測定される成分ではない。
- 4.✕「スギ花粉に特異的な IgG」Ⅰ型アレルギーの診断で測定されるのは特異的 IgG ではなく特異的 IgE である。
- 5.✕「IgE に特異的な Fc 受容体」血中の遊離成分として測定される対象ではない。
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