第107回実践② 薬剤師 問251
64 歳女性。 8 年前に朝の手指のこわばり、多関節痛が出現し、近医にて関 節リウマチと診断された。メトトレキサート(6 mg/週)でコントロールされてい たが、 1 ヶ月前より関節症状が悪化したため入院した。入院時検査では、腫脹関節 10ヶ所、圧痛関節 6 ヶ所、赤血球沈降速度 112 mm/h、CRP 8.5 mg/dL であった ことから疾患活動性が高いと判断され、インフリキシマブ(3 mg/kg)を併用する ことになった。なお、体温 37.2 ℃、血圧 94/58 mmHg、脈拍数 80 拍/分、 ALT 80 IU/L、AST 88 IU/L であった。 メトトレキサートとインフリキシマブを投与した場合、この患者で期待される効 果の機序はどれか。2つ選べ。
1
TNF︲a の作用が阻害され、関節滑膜細胞の増殖が抑制される。
✓ 正解
2
ジヒドロ葉酸還元酵素の阻害によりリンパ球の増殖が抑制され、中和抗体の産 生が抑制される。
✓ 正解
3
シクロオキシゲナーゼの阻害によりプロスタグランジン合成が抑制され、疼痛 が緩和される。
4
IL︲6 受容体が遮断され、破骨細胞の分化が抑制される。
5
炎症局所のアデノシン受容体が遮断され、炎症反応が抑制される。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 3.✕「シクロオキシゲナーゼの阻害によりプロスタグランジン合成が抑制され、疼痛が緩和される」NSAIDs の機序である。
- 4.✕「IL」6 受容体が遮断され、破骨細胞の分化が抑制される」 — トシリズマブの機序である。
- 5.✕「炎症局所のアデノシン受容体が遮断され、炎症反応が抑制される」メトトレキサートはアデノシン放出を促進するもので、受容体遮断ではない。(※TNF-α 阻害による滑膜細胞増殖抑制〈インフリキシマブ〉と、DHFR 阻害によるリンパ球増殖・中和抗体産生抑制〈メトトレキサート〉)
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