PH 実践② B-5-1. 腎機能障害(AKI/CKD) 2つ選べ

第106回実践② 薬剤師 問254

83 歳男性、独居。日常生活動作はほぼ自立している。心房細動や高血圧、 軽度のアルツハイマー型認知症で薬物治療を受けていた。 3 ヶ月前に転倒し強い腰 痛と軽度不眠のために医療機関にかかり、治療が開始された。昨夜自宅居間で転倒し、 頭部を強打したため救急車で搬送され、入院となった。お薬手帳から入院時の持参 薬は処方 1 と処方 2 であった。来院時の主な所見は、下肢の浮腫や多数の紫斑を認 めるほか、PT︲INR2.3、血清クレアチニン1.7mg/dL、eGFR30.5mL/min/1.73m2 であった。なお、画像解析から頭部に出血等の異常は認めていない。 お薬手帳より (処方 1 ) ワルファリン錠 1 mg 1 回 2 錠( 1 日 2錠) ビソプロロール錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日1 錠) 1 日 1 回 朝食後 28 日分 リバスチグミンパッチ 4.5 mg 1 回3 枚( 1 日3 枚) 1 日 1 回 朝 28 日分 胸部、上腕部、背部のいずれかに貼付 (全 84 枚) (処方 2 ) ニトラゼパム錠 5 mg 1 回 1 錠( 1 日1 錠) 1 日 1 回 就寝前 28 日分 プレガバリン口腔内崩壊錠75 mg 1 回 1 錠( 1 日 2 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 28 日分 リバスチグミンパッチ 4.5 mg 1 回 1 枚( 1 日1 枚) 1 日 1 回 28 日分 胸部、上腕部、背部のいずれかに貼付 (全 28 枚) 処方 1 及び処方 2 の薬物の副作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ 選べ。
1
プレガバリンは、c︲アミノ酪酸GABA 受容体を刺激し、めまいや眠気を誘発 B する。
2
リバスチグミンは、アセチルコリン受容体を遮断することで、尿失禁を起こ す。
3
ニトラゼパムは、GABA の作用を増強して、ふらつきや倦怠感、残眠感を生じ る。
✓ 正解
4
ワルファリンは、ビタミン K が関与する血液凝固因子の生成を抑制すること で、出血傾向を生じる。
✓ 正解
5
ビソプロロールは、アドレナリン a 受容体とアドレナリン b 受容体を遮断する ことで尿失禁を誘発する。
ANSWER   正解は 3・4 全国正答率 —

解説

  • 1.「プレガバリンは、GABA_B 受容体を刺激してめまいや眠気を誘発する」プレガバリンは Ca²⁺ チャネルの α2δ サブユニットに結合するもので、GABA_B 刺激ではない。
  • 2.「リバスチグミンは、アセチルコリン受容体を遮断して尿失禁を起こす」リバスチグミンはコリンエステラーゼを阻害する薬で、受容体遮断ではない。
  • 5.「ビソプロロールは、α 受容体と β 受容体を遮断して尿失禁を誘発する」ビソプロロールは β1 選択的遮断薬で、α 遮断作用はない。(※ニトラゼパムは GABA の作用を増強してふらつき等を、ワルファリンはビタミン K 依存性凝固因子の生成抑制により出血傾向を生じる)

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出典

厚生労働省 公開ページ