第106回実践① 薬剤師 問239
46 歳女性。職場の検診で乳がんを疑われ、精密検査を受けるため大学病院 を受診した。病変部の組織診(針生検)を行い、エストロゲン受容体(ER)、プロ ゲステロン受容体(PgR)及び HER2 (ヒト上皮増殖因子受容体 2 型)のタンパ ク質発現を病理学的検査により調べた。また、リンパ節や全身への転移の有無を CT 検査にて確認し、StageⅡB の乳がんと確定診断された。その結果に基づき、 術前化学療法として EC 療法※、次にパクリタキセル療法を実施した。 その後、乳房温存術を施行、内分泌療法は行わず経過観察としていたが、翌年再 発が判明したため、遺伝学的検査(BRCA 遺伝子変異)をし、その結果、オラパ リブを投与することとなった。 ※ EC 療法:エピルビシン + シクロホスファミド併用 (処方) オラパリブ錠 150 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 7 日分 この患者の病理学的検査結果及び遺伝学的検査結果の組合せとして、正しいのは どれか。1つ選べ。 病理学的検査 遺伝学的検査 ER 及び PgR HER2 BRCA 遺伝子変異
1
陽性 陽性 陽性
2
陽性 陰性 陽性
3
陰性 陰性 陽性
✓ 正解
4
陽性 陽性 陰性
5
陰性 陰性 陰性
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「ER・PgR 陽性、HER2 陽性、BRCA 変異陽性」オラパリブ投与例の検査結果として該当しない。
- 2.✕「ER・PgR 陽性、HER2 陰性、BRCA 変異陽性」該当しない。
- 4.✕「ER・PgR 陽性、HER2 陽性、BRCA 変異陰性」該当しない。
- 5.✕「ER・PgR 陰性、HER2 陰性、BRCA 変異陰性」オラパリブは BRCA 変異陽性例に用いるため、変異陰性は該当しない。(※オラパリブ〈PARP 阻害薬〉投与例は ER/PgR 陰性・HER2 陰性・BRCA 変異陽性である)
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