PH 実践① A-6-4. 相互作用・中毒の基礎

第106回実践① 薬剤師 問229

60 歳男性。高血圧症及び不眠症のため、 2 週間ごとに近医を受診してい た。最近、呼吸困難感及び胸痛を認め、さらに血痰及び喀血を生じたため、精査加 療目的で大学病院に入院となった。その後、侵襲性肺アスペルギルス症と診断さ れ、ボリコナゾールによる治療を翌日から開始することになった。入院時の持参薬 は以下のとおりである。 アジルサルタン錠 20 mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 朝食後 14 日分 スボレキサント錠 20 mg 1 回 1 錠 1 日 1 回 就寝前 14 日分 ボリコナゾールと処方変更前の薬物との相互作用の機序として適切なのはどれ か。1つ選べ。
1
プレグナン X 受容体(PXR)を介した CYP3A4 の誘導
2
P︲糖タンパク質の阻害
3
CYP3A4 タンパク質との共有結合による阻害
4
CYP のヘム鉄との配位結合による阻害
✓ 正解
5
P︲糖タンパク質の誘導
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「PXR を介した CYP3A4 の誘導」アゾール系は誘導ではなく阻害に働く。
  • 2.「P」糖タンパク質の阻害」 — 主たる相互作用機序ではない。
  • 3.「CYP3A4 タンパク質との共有結合による阻害」配位結合であり、共有結合ではない。
  • 5.「P」糖タンパク質の誘導」 — 該当しない。(※ボリコナゾール〈アゾール系〉は CYP のヘム鉄に配位結合して阻害する)

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出典

厚生労働省 公開ページ