PH 実践② A-6-2. 薬物動態(ADME)

第105回実践② 薬剤師 問277

47 歳男性。 1 年前に潰瘍性大腸炎と診断され、メサラジンで治療を受けて いた。しかし、コントロール不良のため、アザチオプリンが投与されることになっ た。薬剤師が処方監査の際、検査値を確認したところ、あるウイルスの既感染者で あることに気付き、ウイルスの再活性化に注意しながらアザチオプリンを投与する ように医師に提案した。 検査値: ALT 13 IU/L、AST 20 IU/L、HCV 抗体(-)、HBs 抗原(-)、HBs 抗 体(-)、HBc 抗体(+)、eGFR 39 mL/min/1.73 m2 アザチオプリンで治療を継続していたところ、 9 ヶ月後にウイルスの再活性化が 確認され、患者の腎機能を考慮して、核酸アナログであるテノホビルアラフェナミ ドフマル酸塩に変更されることになった。 テノホビルアラフェナミドはテノホビルの経口吸収性を改善したプロドラッグで あり、同様のプロドラッグとしてテノホビルジソプロキシルが臨床で先行使用され ている。いずれのプロドラッグも血漿中や標的細胞中で加水分解されてテノホビル となり、さらに細胞内でリン酸化されて活性代謝物のテノホビル二リン酸となり、 抗ウイルス作用を発現する。また、テノホビルアラフェナミドの ア は、テノ ホビルジソプロキシルに比べて イ 。その結果、テノホビルアラフェナミドを 投与すると、標的細胞内において、テノホビル二リン酸がより高い濃度で産生され る。 ア 及び イ に適する語句の組合せとして最も適切なのかどれか。1つ選 べ。 ア イ
1
消化管からの吸収速度 遅い
2
血漿中での加水分解速度 遅い
✓ 正解
3
標的細胞中での加水分解速度 遅い
4
腎クリアランス 大きい
5
バイオアベイラビリティ 小さい
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「消化管からの吸収速度/遅い」TAFの特徴を説明しない
  • 3.「標的細胞中での加水分解速度/遅い」標的細胞内では速やかに加水分解され活性体となる
  • 4.「腎クリアランス/大きい」該当しない
  • 5.「バイオアベイラビリティ/小さい」該当しない

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出典

厚生労働省 公開ページ