PH 実践② A-6-4. 相互作用・中毒の基礎

第105回実践② 薬剤師 問270

58 歳男性。体重 60 kg。生体腎移植を受けるため入院した。持病である胃 潰瘍、高コレステロール血症及び三叉神経痛の治療のため、以下の薬剤を服用して いる。 (処方) ラベプラゾールナトリウム錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 28 日分 ピタバスタチンカルシウム口腔内崩壊錠 1 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 28 日分 カルバマゼピン錠 100 mg 1 回 2 錠( 1 日 4 錠) 1 日 2 回 朝夕食後 28 日分 この患者に対し、手術前にタクロリムス 12 mg に相当するタクロリムス水和物 徐放性カプセルを経口単回投与した。タクロリムスの血中濃度を数回測定し、解析 したところ、血中濃度時間曲線下面積が 720 ng・h/mL となり、これは母集団平均 値の約 2 倍であった。 病棟担当薬剤師は、術後の投与量設定を医師と打ち合わせるため、タクロリムス の血中濃度が高値となった原因を探索した。原因として可能性が高いのはどれか。 1つ選べ。
1
CYP2C19 の変異型遺伝子をホモで有している
2
CYP3A5 の変異型遺伝子をホモで有している
✓ 正解
3
ラベプラゾールナトリウム錠の併用
4
ピタバスタチンカルシウム口腔内崩壊錠の併用
5
カルバマゼピン錠の併用
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「CYP2C19の変異型遺伝子をホモで有している」タクロリムスは主にCYP3A系で代謝される
  • 3.「ラベプラゾールナトリウム錠の併用」タクロリムス血中濃度への影響は小さい
  • 4.「ピタバスタチンカルシウム口腔内崩壊錠の併用」タクロリムス代謝への影響は小さい
  • 5.「カルバマゼピン錠の併用」酵素誘導により血中濃度を低下させる(高値の原因ではない)

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出典

厚生労働省 公開ページ