第105回実践① 薬剤師 問239
62 歳男性。進行性下行結腸がん手術後、テガフール・ウラシル配合剤を内 服していた。その後、脾転移、腹膜播種が認められたため、FOLFIRI(ロイコボ リン、 5︲FU、イリノテカン併用)+ セツキシマブ療法を行うことになった。化学 療法実施に先立ち、以下の検査を行った。 KRAS 及び NRAS 遺伝子変異の有無 UGT1A1 遺伝子多型の有無 エクソン 2 (コドン 12,13) UGT1A1*6 エクソン 3 (コドン 59,61) UGT1A1*28 エクソン 4 (コドン 117,146) その結果、 KRAS のエクソン 2 (コドン 12,13)の変異のホモ接合型及び ① UGT1A1*28 のホモ接合型であった。 ② 遺伝子検査を実施する理由について、患者から質問があり、薬剤師が回答するこ とになった。この遺伝子検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
RAS 遺伝子に①の変異があると、セツキシマブの有効性が低下する。
✓ 正解
2
RAS 遺伝子に①の変異があると、 5︲FU の有効性が向上する。
3
RAS 遺伝子に①の変異があると、イリノテカンによる下痢が起こりやすくな る。
4
UGT1A1 遺伝子に②の変異があると、 5︲FU による骨髄抑制が起こりやすく なる。
5
UGT1A1 遺伝子に②の変異があると、イリノテカンによる骨髄抑制が起こり やすくなる。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「RAS変異で5」FUの有効性が向上する」 — 5-FUの有効性はRAS変異に依存しない
- 3.✕「RAS変異でイリノテカンによる下痢が起こりやすくなる」下痢のリスクはUGT1A1変異に関連
- 4.✕「UGT1A1変異で5」FUによる骨髄抑制が起こりやすい」 — UGT1A1はイリノテカン(SN-38)の代謝に関与
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