OT 午前 B-15-4. 依存症(物質・行動)

第55回午前 OT 問17

40 歳の男性。20 歳から飲酒を始め、就職後はストレスを解消するために自宅で習慣的に飲酒していた。その後、毎晩の飲酒量が増え、遅刻や無断欠勤をし、休みの日は朝から飲酒するようになった。連続飲酒状態になり、リビングで泥酔し尿便を失禁していた。心配した妻に連れられて精神科を受診し、そのまま入院となった。離脱症状が治まり、体調が比較的安定したところで主治医から作業療法の指示が出された。初回面接時には「自分は病気ではない」と話した。 初期の対応で適切なのはどれか。
1
飲酒しないように繰り返し指導する。
2
心理教育により依存症の理解を促す。
✓ 正解
3
AA(Alcoholics Anonymous)を紹介する。
4
10 METs の運動で身体機能の回復を促す。
5
飲酒による問題の存在を受け入れるよう促す。
ANSWER   正解は 2 全国正答率 —

解説

  • 1.「飲酒しないように繰り返し指導する」アルコール依存症は意志だけでは断酒が困難であり、繰り返しの禁止指導は否認を強め逆効果
  • 3.「AA(Alcoholics Anonymous)を紹介する」AAは断酒継続の支援として有用だが、疾患理解のない段階での紹介は効果が限定的
  • 4.「10METsの運動で身体機能の回復を促す」10METsは高強度運動(マラソン等相当)であり、依存症の回復期患者への急な高負荷運動は適切でない
  • 5.「飲酒による問題の存在を受け入れるよう促す」問題の洞察・受容は心理教育を通じた段階的プロセスであり、初期から強制的に促すことは否認を強化しやすい
📊学習履歴を見る

出典

厚生労働省 公開ページ