DR E C-3-2. 臨床化学(生化学)

第114回医師E問48

血糖コントロールのためインスリン自己注射の指導を行うことになった。 適切なのはどれか。 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。 79歳の女性。貧血の精査のため夫に付き添われて来院した。 現病歴 : 2週前の健康診断の結果、1年前には正常であった血液検査に異常がみ られ、精査を勧められた。自覚症状はない。 既往歴 : 65歳時から高血圧症で降圧薬を服用している。76歳時から変形性膝関 節症のため歩行困難で車椅子で移動をしている。 生活歴 : 80歳の夫と2人暮らし。 家族歴 : 特記すべきことはない。 現症 : 意識は清明。身長150cm、体重54kg。体温36.2℃。脈拍96/分、整。 血圧126/80mmHg。呼吸数18/分。SpO 98%:room air<。眼瞼結膜は貧血様であ る。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。 腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腱反射は正常である。感覚系に異常を認 めない。 検査所見 : 血液所見:赤血球381万、Hb8.5g/dL、Ht29%、白血球4,500、血 小板29万。血液生化学所見:総蛋白6.9g/dL、アルブミン4.5g/dL、総ビリル ビン0.4mg/dL、AST24U/L、ALT22U/L、LD163U/L:基準120〜245<、ALP 146U/L:基準115〜359<、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、血糖93 mg/dL。
1
自己血糖測定機器の指導も行う。
✓ 正解
2
未使用のインスリン製剤は常温で保管する。
3
21Gの注射針を使用する。
4
注射は毎回同じ部位に行うように指導する。
5
薬剤の注入はできるだけ急速に行うように指導する。
ANSWER   正解は 1 全国正答率 —

解説

  • 2.「未使用のインスリン製剤は常温で保管する」未使用品は2〜8℃で冷蔵保管し、使用開始後は常温(28℃以下)で1か月程度保管可能。未使用品の常温保管は不適切。
  • 3.「21Gの注射針を使用する」インスリン注射には細い針(30〜32G程度)を使用し21Gは太すぎる。
  • 4.「注射は毎回同じ部位に行うように指導する」同一部位への繰り返し注射は脂肪硬化を来すため部位をローテーションするよう指導する。
  • 5.「薬剤の注入はできるだけ急速に行うように指導する」インスリン注射は薬剤を全量注入後、数秒待ってから針を抜く(急速注入後すぐに抜くと漏れる可能性がある)。
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出典

厚生労働省 公開ページ