DR D B-8-3. 変性・認知機能障害

第114回医師D問47

72歳の女性。幻視を主訴に長女に伴われて受診した。1週前に「家に来ていた孫 が急にいなくなった」と長女に電話した。長女によれば孫が来ているはずはないが 「朝起きて居間に行くと、孫が黙って座っている姿が見えた。一生懸命勉強をして いるようなので声をかけずにそっとしておいた。孫が家の中を歩いているのを見た が、こちらから呼ぶといなくなっていた」と述べた。数年前から長女の家に泊まっ た際に、夜中に寝言を言ったり笑ったりするのに気付かれていた。本人は「夢を見 ていた」と述べることが多かった。半年ほど前から動作の緩慢が目立つようになっ ていたという。問診時の感情表出は自然であり礼節は保たれ、時間や場所の見当識 に問題はなかった。血液検査と脳波検査とに異常を認めない。頭部MRIでは軽度 の脳萎縮を認める以外に異常所見は認めない。 考えられるのはどれか。
1
妄想性障害
2
血管性認知症
3
前頭側頭型認知症
4
Lewy小体型認知症
✓ 正解
5
Alzheimer型認知症
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「妄想性障害」主に被害妄想が中心的症状であり認知機能低下・幻視は典型的でない。
  • 2.「血管性認知症」認知機能の段階的低下が特徴であり小動物幻視・REM睡眠行動障害は特徴的でない。
  • 3.「前頭側頭型認知症」人格変化・常同行動・脱抑制が特徴的であり、幻視・パーキンソニズムは典型的でない。
  • 5.「Alzheimer型認知症」記憶障害が主体であり、REM睡眠行動障害・小動物幻視・変動する認知機能はLewy小体型の特徴。
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出典

厚生労働省 公開ページ