PH 実践③ B-3-1. 食道・胃の主要疾患

第109回実践③ 薬剤師 問335

66 歳男性。身長 168 cm、体重 57 kg。10 年前からアルコール性肝炎及び無症 候性脳梗塞で病院に定期通院の中、前回の診察で逆流性食道炎と診断され、ファモ チジンが処方された。前回より 1 ケ月経過した今回の受診時においても、逆流性食 道炎の症状が続いていた。以下に、直近の処方並びに前回、今回の検査結果及び患 者からの聞き取り内容を示す。 (処方 1 ) ウルソデオキシコール酸錠 50 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 14 日分 (処方 2 ) チクロピジン塩酸塩錠 100 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) ニフェジピン徐放錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) バルサルタン錠 80 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 (処方 3 ) ファモチジン錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 夕食後 14 日分 (検査値) 前回( 1 ケ月前) 今回 血圧 mmHg 128/82 126/80 血清アルブミン g/dL 3.2 3.4 AST IU/dL 276 266 ALT IU/dL 292 277 総ビリルビン mg/dL 2.4 2.2 アンモニア ng/dL 97 101 血清クレアチニン mg/dL 1.1 1.0 CCr mL/min 53.3 58.6 白血球/nL 6,300 6,100 赤血球 # 104/nL 398 325 血小板 # 104/nL 15.8 4.5 (聞き取り内容) ・手足のむくみについては、自覚していますが悪化したとは思いません。 ・気がついたら青あざが出来ていました。 検査値並びに聞き取り内容に基づくこの患者の最近 1 ケ月間に関する担当薬剤師 のアセスメントとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
ファモチジンによる血小板減少が疑われる。
✓ 正解
2
ウルソデオキシコール酸による肝機能改善が認められる。
3
チクロピジンによる汎血球減少が疑われる。
4
ニフェジピンは CCr に基づいて 10 mg に減量すべきである。
5
バルサルタンによる横紋筋融解症が疑われる。
ANSWER   正解は 1 全国正答率 —

解説

  • 2.「ウルソデオキシコール酸による肝機能改善が認められる」本症例の問題(血小板減少)とは異なる。
  • 3.「チクロピジンによる汎血球減少が疑われる」白血球・赤血球は保たれており、血小板のみ減少しているため汎血球減少ではない。
  • 4.「ニフェジピンはCCrに基づいて10 mgに減量すべきである」ニフェジピンは腎機能による減量を要する薬ではない。
  • 5.「バルサルタンによる横紋筋融解症が疑われる」CK上昇等の横紋筋融解症を示す所見はない(ファモチジンによる血小板減少が疑われる)。

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出典

厚生労働省 公開ページ