第108回実践③ 薬剤師 問294
72 歳男性。身長 167 cm、体重 75 kg。独居。喫煙 40 本/日、飲酒ビール 1 L/日。15 年前に血圧が高いことを指摘され、 2 年間薬物療法を行ったが、自己 中断した。 6 ヶ月前に心筋梗塞を発症し、 1 ヶ月の入院加療を行った。高血圧症、 脂質異常症、心筋梗塞のため以下の処方による治療とともに、食事療法、運動療 法、禁煙の指導を受けている。なお、今回の来院時の検査値は以下のとおりであっ た。 (処方) エナラプリルマレイン酸塩錠 5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) アムロジピン錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ラベプラゾール Na 錠 10 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 30 日分 アトルバスタチン錠 10 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 夕食後 30 日分 (検査値) 血圧 136/86 mmHg、K 4.5 mEq/L、血清アルブミン 4.6 g/dL、 AST 28 IU/L、ALT 38 IU/L、c︲GTP 78 IU/L、 血清クレアチニン 0.9 mg/dL、BUN 15 mg/dL、 総コレステロール 198 mg/dL、LDL︲C 119 mg/dL、HDL︲C 55 mg/dL、 TG(トリグリセリド)120 mg/dL この患者の治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
心不全の発症や進展を抑制する目的で、エナラプリルが処方されている。
✓ 正解
2
心筋梗塞後の心室性不整脈を抑制する目的で、アムロジピンが処方されてい る。
3
心筋梗塞後の胸痛を緩和する目的で、アスピリンが処方されている。
4
薬剤性消化性潰瘍を防止する目的で、ラベプラゾールが処方されている。
✓ 正解
5
HDL︲C を低下させる目的で、アトルバスタチンが処方されている。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「心室性不整脈を抑制する目的でアムロジピンが処方されている」アムロジピンは Ca 拮抗薬(降圧・狭心症)で、抗不整脈目的ではない。
- 3.✕「胸痛を緩和する目的でアスピリンが処方されている」アスピリンは抗血小板薬(再梗塞予防)で、胸痛緩和目的ではない。
- 5.✕「HDL」C を低下させる目的でアトルバスタチンが処方されている」 — スタチンは LDL-C 低下が目的で、HDL はむしろ上昇する。(※心不全進展抑制にエナラプリル、薬剤性潰瘍防止にラベプラゾール)
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