PH 実践③ B-5-1. 腎機能障害(AKI/CKD)

第108回実践③ 薬剤師 問293

49 歳男性。身長 162 cm、体重 50 kg。高血圧症治療のため、かかりつけ内 科受診中。降圧効果が思わしくないため、大学病院を紹介受診し精査のため入院と なった。精査の結果、両側副腎の腫大が認められたが手術適応はなかった。血液検 査の結果から、ARR(注)を求めたところ、298 であった。 (身体所見及び検査値) 血圧 158/94 mmHg、TG(トリグリセリド)147 mg/dL、 総コレステロール 180 mg/dL、 PRA(血漿レニン活性)0.43 ng/mL/hr(仰臥位安静、基準値:0.2~ 2.7 ng/mL/hr)、 PAC(血漿アルドステロン濃度)128 pg/mL(仰臥位安静、基準値:29.9~ 159 pg/mL)、 空腹時血糖 118 mg/dL、尿酸 6.8 mg/dL、K 3.5 mEq/L、HbA1c 6.5%、 血清クレアチニン 1.5 mg/dL 尿糖(-)、尿蛋白(+)、eGFR 40.7 mL/min/1.73 m2、 (注)ARR:アルドステロン濃度/レニン活性比(基準値:200 以下) (紹介状を記載した医師からのコメント抜粋) 服用薬 アムロジピン錠 5 mg 1 回 1 錠 朝食後。当院以外受診なし。以 前、にきび治療のための抗アンドロゲン薬で女性化乳房を認めた。 味の濃い味噌汁などを好み、塩分摂取量が多い。 血圧コントロールのために追加する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選 べ。
1
スピロノラクトン
2
ヒドロクロロチアジド
3
エプレレノン
4
エサキセレノン
✓ 正解
5
ビソプロロールフマル酸塩
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「スピロノラクトン」抗アンドロゲン作用があり女性化乳房を起こすため、その既往のある本例には適さない。
  • 2.「ヒドロクロロチアジド」アルドステロン拮抗薬ではなく、原発性アルドステロン症の第一選択ではない。
  • 3.「エプレレノン」選択的 MR 拮抗薬だが、糖尿病性腎症などで禁忌となる場合があり、本例ではエサキセレノンが優先される。
  • 5.「ビソプロロールフマル酸塩」β 遮断薬でアルドステロン過剰の是正にはならない。(※エサキセレノンは女性化乳房を起こしにくい選択的 MR 拮抗薬で適切)

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出典

厚生労働省 公開ページ