第108回実践② 薬剤師 問283
34 歳女性。身長 165 cm、体重 40 kg。統合失調症の診断を受け、外来にて リスペリドン経口製剤で治療を受けていた。内服継続にて症状は安定してきたた め、医師が患者にリスペリドンの持効性注射剤について説明したところ、患者はそ の使用を希望した。そこで、リスペリドンの投与並びに持効性注射剤へ剤形変更す る際の注意点について、担当医から医薬品情報管理室に確認があった。 (検査値) AST36IU/L、ALT18IU/L、BUN5.8mg/dL、血清クレアチニン0.92mg/dL 白血球 4,200/nL、赤血球 340 # 104/nL、Hb 10.5 g/dL 血小板 32.5 # 104/nL (処方) リスペリドン持効性懸濁注射液 25 mg 1 回 25 mg 2 週間間隔で、臀部に筋肉注射する 添加剤 バイアル中 dl︲ラクチドグリコリド共重合体 専用懸濁用液 カルメロースナトリウム、塩化ナトリウム リン酸水素二ナトリウム二水和物、ポリソルベート 無水クエン酸、水酸化ナトリウム 剤形変更後の製剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
1
生分解性高分子に薬物を封入して、長期間の薬物放出を行うことができる。
✓ 正解
2
脂質二重膜により薬物を保護することで、長期間安定に保存できる。
3
薬物結晶の表面を生分解性高分子でコーティングしている。
4
分子内に親水性部と疎水性部をもつ高分子が、自己会合して薬物を保持してい る。
5
水溶性高分子を結合させた脂質を用いて、静脈内での滞留性が改善されてい る。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「脂質二重膜により薬物を保護することで長期間安定に保存できる」リポソームの説明で、本剤(マイクロスフェア)には当てはまらない。
- 3.✕「薬物結晶の表面を生分解性高分子でコーティングしている」表面コーティングではなく高分子内への封入である。
- 4.✕「分子内に親水性部と疎水性部をもつ高分子が自己会合して薬物を保持している」高分子ミセルの説明で、本剤には該当しない。
- 5.✕「水溶性高分子を結合させた脂質で静脈内の滞留性を改善している」PEG 修飾リポソームの説明である。(※生分解性高分子〈PLGA〉に薬物を封入し長期放出する)
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