第107回実践③ 薬剤師 問307
60 歳男性。息切れ、倦怠感が継続するため検査したところ、フィラデル フィア染色体陰性の急性リンパ性白血病と診断され、以下の化学療法を施行した。 担当薬剤師が患者から「手や足がピリピリとしびれ、物がつかみづらい」との訴え を受け、副作用が疑われた。 医薬品名・投与量 投与経路・投与時間 投与日 シクロホスファミド水和物注射用 点滴静注( 3 時間) 1 日目 1,200 mg/m2 + 生理食塩液 250 mL ダウノルビシン塩酸塩注射用 60 mg/m2 + 点滴静注( 1 時間) 1 日目 生理食塩液 100 mL ビンクリスチン硫酸塩注射用 1.3 mg/m2 点滴静注(10 分) 8 、15、22 日目 + 生理食塩液 50 mL L︲アスパラギナーゼ注射用 3,000 IU/m2 + 9 、11、13、16、 点滴静注( 2 時間) 5 %ブドウ糖注射液 500 mL 18、20 日目 1 ~21 日目以後 プレドニゾロン錠 60 mg/m2( 1 日量) 1 日 2 回 朝昼食後 漸減 その後、この患者は歩行困難となり、化学療法による副作用と疑われた。この場 合の薬剤師の対応として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
副作用が疑われる医薬品の製造販売業者に副作用の可能性があることを報告し た。
✓ 正解
2
副作用が疑われる医薬品の製造販売業者に副作用の治療費を請求した。
3
適正に使用された医薬品は、全て副作用被害救済制度の対象になるので、申請 を患者に勧めた。
4
医薬品と副作用の因果関係が明確ではなかったが、独立行政法人医薬品医療機 器総合機構(PMDA)へ報告した。
✓ 正解
5
副作用が疑われる医薬品について、病院のホームページにて患者情報を公開し て、注意喚起を行った。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 2.✕「製造販売業者に副作用の治療費を請求した」副作用報告は治療費の請求ではない。
- 3.✕「適正に使用された医薬品は全て副作用被害救済制度の対象になる」抗がん薬など対象除外となるものがある。
- 5.✕「病院のホームページで患者情報を公開して注意喚起する」患者情報の公開は守秘義務違反である。(※製造販売業者に副作用の可能性を報告し、因果関係が明確でなくても PMDA へ報告する)
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