PH 実践③ B-6-2. 白血病・リンパ腫

第107回実践③ 薬剤師 問295

62 歳男性。身長 161 cm、体重 58 kg。半年ほど前から腋窩のしこりに気づ いていたが、徐々に増大してきた。 1 ヶ月前よりだるさと 38 ℃の発熱が継続し、 朝起きたときに下着が濡れているほどの汗をかくようになった。体重も減少してき たため、心配になって病院を受診した。患者の検査値等は以下のとおりである。 (検査値及び所見) AST 51 IU/L、ALT 38 IU/L、LDH 2,543 IU/L、c︲GTP 224 IU/L、 血清クレアチニン値 1.62 mg/dL、尿酸 8.4 mg/dL、血清 Na 136 mEq/L、 血清 K 4.5 mEq/L、血清 Ca 10.0 mg/dL、血清 P 3.0 mmol/L、 血清アルブミン 4.0 g/dL、HbA1c 5.8%(NSGP 値)、白血球数 15,000/nL、 赤血球数 250 # 104/nL、Ht 35%、腋窩の腫瘍径は 5 cm 精査の結果、悪性リンパ腫と診断されたが、リンパ節生検でリード・ステルンベ ルグ(Reed︲Sternberg)細胞などの巨細胞は確認されなかった。 この患者は入院して R︲CHOP 療法を施行することになった。 R︲CHOP 療法 薬物名・投与量 Day 1 Day 2︲5 リツキシマブ 375 mg/m2 〇 ドキソルビシン 50 mg/m2 〇 ビンクリスチン 1.4 mg/m2 〇 シクロホスファミド 750 mg/m2 〇 プレドニゾロン 30 mg/body 〇 〇 治療を開始する前の薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
1
ラスブリカーゼの投与を提案する。
2
血糖測定を提案する。
3
B 型肝炎ウイルスへの感染の有無を確認する。
4
ビンクリスチンの累積投与量が上限を超えないことを確認する。
✓ 正解
5
心不全がないことを確認する。
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「(適切)「ラスブリカーゼの投与を提案する」腫瘍崩壊症候群の予防として適切で、適切でないものを問う本問の答えではない。
  • 2.「(適切)「血糖測定を提案する」プレドニゾロンによる高血糖に備え適切である。
  • 3.「(適切)「B 型肝炎ウイルス感染の有無を確認する」リツキシマブによる再活性化に備え適切である。
  • 5.「(適切)「心不全がないことを確認する」ドキソルビシンの心毒性に備え適切である。(※累積投与量の上限が問題となるのはドキソルビシン〈心毒性〉で、「ビンクリスチンの累積投与量」の確認は適切でない)

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出典

厚生労働省 公開ページ