PH 実践① A-6-4. 相互作用・中毒の基礎

第107回実践① 薬剤師 問241

12 月に行われた少年スポーツクラブの大会で、金属製のやかんを使って、 粉末のスポーツドリンクを水道水で溶かし、そのスポーツドリンクを飲んだ子供た ちが吐き気や嘔吐を発症した。 8 人の患者が近医を受診し、血液検査及び便検査を 行った。血液検査の結果、血清中の亜鉛濃度 90~101 ng/dL(正常値;80~ 130 ng/dL)、銅濃度 278~314 ng/dL(正常値;70~132 ng/dL)、セレン濃度 11.2 ~13.2 ng/dL(正常値;10.6~17.4 ng/dL)の範囲であり、他の重金属や中毒物 質は検出されなかった。また、便検査の結果、食中毒の原因と考えられる細菌及び ウイルスは検出されなかった。 一方、後日、やかんに残っていたスポーツドリンクを衛生研究所で分析したとこ ろ、以下のようなイオンが検出された。 ナトリウム 520 mg/L、カリウム 214 mg/L、カルシウム 22 mg/L、 マグネシウム 6 mg/L、銅 200 mg/L この中毒の原因となった物質の解毒にはたらく生体分子はどれか。1つ選べ。
1
カタラーゼ
2
グルタチオンペルオキシダーゼ
3
シトクロム P450
4
メタロチオネイン
✓ 正解
5
ビリルビン
ANSWER   正解は 4 全国正答率 —

解説

  • 1.「カタラーゼ」過酸化水素を分解する酵素である。
  • 2.「グルタチオンペルオキシダーゼ」過酸化物を還元する酵素である。
  • 3.「シトクロム P450」薬物代謝に関わる酵素である。
  • 5.「ビリルビン」抗酸化作用はあるが、金属の解毒を担う分子ではない。(※メタロチオネインが銅などの重金属を結合して解毒する)

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出典

厚生労働省 公開ページ