第106回実践② 薬剤師 問279
91 歳女性。骨粗しょう症の治療でアレンドロン酸ナトリウム経口ゼリー剤 を服用中である。先日、薬剤師が在宅訪問した際に手足のしびれや筋肉の硬直を訴 えていたため主治医に報告したところ、本日、医師の訪問診療時に低カルシウム血 症であることが判明し、食事の摂取量低下の影響で低栄養状態でもあったため、塩 化カルシウム注射液( 1 mEq/mL)20 mL とビーフリード輸液※500 mL を末梢血 管から投与する指示が出された。翌日、訪問看護師が 2 剤を混合したところ、輸液 が若干白濁していることに気付き、在宅訪問した薬剤師に相談があった。 ※ビタミン B ・糖・電解質・アミノ酸液 (主な電解質成分として、リン酸二カリウム、リン酸水素ナトリウム水和物、クエ ン酸ナトリウム水和物、L︲乳酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム水和 物、硫酸マグネシウム水和物、硫酸亜鉛水和物を含有) 薬剤師の助言の内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
1
若干白濁した程度であれば静脈内投与しても問題ない。
2
インラインフィルターを使用する。
3
新たに 2 剤を混合し 8 ℃以下に保管する。
4
2 剤を混合せず、ビーフリード輸液を点滴し、側管から塩化カルシウム注射液 を急速静注する。
5
2 剤を混合せず、塩化カルシウム注射液を生理食塩液に希釈し、ビーフリード 輸液とは別に点滴投与する。
✓ 正解
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解説
- 1.✕「若干白濁した程度であれば静脈内投与しても問題ない」沈殿を含む輸液を投与してはならない。
- 2.✕「インラインフィルターを使用する」沈殿の根本的な解決にはならない。
- 3.✕「新たに 2 剤を混合し 8 ℃以下に保管する」混合すると再び沈殿を生じる。
- 4.✕「側管から塩化カルシウム注射液を急速静注する」カルシウムのワンショット静注は危険である。(※2 剤を混合せず、塩化カルシウム注射液を生理食塩液に希釈してビーフリード輸液とは別に点滴投与する)
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