第106回実践② 薬剤師 問259
85 歳男性、独居。慢性閉塞性肺疾患(COPD)のため処方 1による治療を 受けていた。また、処方 1 のアドヒアランスは維持されていた。しかし、最近、他 職種の報告や薬剤師自身の訪問時の確認から、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO ) が 90%を下回る機会が増え、湿性咳嗽などの症状が悪化していた。 (処方 1 ) アンブロキソール塩酸塩徐放錠 45 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 14 日分 ツロブテロールテープ 2 mg 1 回 1 枚 1 日 1 回 1枚貼付 7日分(全7枚) 患者は、サポートがあれば吸入剤の使用が可能である。また、貼付剤の長期使用 によると思われるかぶれが目立つ。 処方 1 及び前問で提案された薬物のいずれかの作用機序として、正しいのはどれ か。2つ選べ。
1
シクロオキシゲナーゼを阻害することでトロンボキサン A の生合成を低下さ せ、気管支平滑筋を弛緩させる。
2
グアニル酸シクラーゼを活性化させることでサイクリック GMP(cGMP)を増 大させ、気管支平滑筋を弛緩させる。
3
アセチルコリン M 受容体を遮断することで、気管支平滑筋の収縮を抑制する。
✓ 正解
4
アドレナリン b 受容体を刺激することで、気管支平滑筋を弛緩させる。
✓ 正解
5
炎症性サイトカイン産生の抑制や抗炎症性タンパク質の誘導により、気道の炎 症を抑制する。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「COX を阻害して TXA2 の生合成を低下させ、気管支平滑筋を弛緩させる」NSAID の機序で、気管支弛緩作用ではない。
- 2.✕「グアニル酸シクラーゼを活性化して cGMP を増大させ、気管支平滑筋を弛緩させる」硝酸薬等の機序である。
- 5.✕「炎症性サイトカイン産生抑制や抗炎症性タンパク質の誘導により気道の炎症を抑制する」ステロイドの機序で、本処方に該当薬がない。(※ウメクリジニウムは M 受容体遮断、インダカテロール・ツロブテロールは β 受容体刺激で気管支を拡張する)
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