第106回実践① 薬剤師 問206
76 歳男性。体重 50 kg。高血圧と心不全により入院となり、処方 1 が開始 となった。入院時の eGFR は 23.9 mL/min/1.73 m2 であったが、尿量が増加し浮 腫も徐々に改善して、状態も安定してきた。 1 週間後、便秘に対し処方 2 が開始と なった。さらに 1 週間後、血清カリウム値が 5.6 mEq/L と上昇したため、経口ゼ リー剤Aを追加した。 (処方 1 ) フロセミド錠 40 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) テルミサルタン錠 20 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) ジゴキシン錠 0.125 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) エドキサバントシル酸塩水和物錠30 mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠) 1 日 1 回 朝食後 7 日分 (処方 2 ) 酸化マグネシウム錠 330 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 7 日分 本症例において、注意する事項として正しいのはどれか。2つ選べ。
1
経口ゼリー剤Aを服用し忘れた場合、次回 2 回分服用する。
2
経口ゼリー剤A服用後、一度開封して残ったゼリーは冷所に保存する。
3
ジゴキシン中毒に注意する。
✓ 正解
4
PT︲INR 値で出血の危険性をモニターする。
5
排便状況を確認する。
✓ 正解
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「経口ゼリー剤Aを飲み忘れた場合、次回 2 回分服用する」2 回分をまとめて服用するのは不適である。
- 2.✕「経口ゼリー剤Aを開封して残ったゼリーは冷所に保存する」開封後の残りは保存せず廃棄するのが原則である。
- 4.✕「PT」INR 値で出血の危険性をモニターする」 — エドキサバン(DOAC)は PT-INR でモニターしない(ワルファリンの指標である)。(※ジゴキシン中毒に注意し、酸化マグネシウムによる排便状況を確認する)
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