DR D B-1-5. 高血圧・血管疾患・血栓塞栓

第114回医師D問19

65歳の男性。言動に不安を感じた妻に伴われて来院した。高血圧症で内服加療 中である。朝の散歩を日課としているが、半年前から必ず時刻通りに出かけること にこだわるようになった。また、帰省した息子や孫を突然怒鳴りつけるなど、怒 りっぽくなった。食事は同じ内容にこだわるようになり、異なるメニューを供する と怒り出して食事の最中に席を離れてしまうことがあった。趣味のサークルの友人 から妻に電話があり、最近、サークルの運営で自分の主張を押し通そうとして困っ ていると相談された。物忘れはなく、会話の不自由さはない。日常生活動作に支障 はみられない。妻は言動変化の原因になるような心当たりはないという。診察室で も本人は受診が不満のようで、妻をなじっている。 この患者で予想される所見はどれか。
1
幻視
2
復唱障害
3
遂行機能障害
✓ 正解
4
視空間認知能障害
5
エピソード記憶障害
ANSWER   正解は 3 全国正答率 —

解説

  • 1.「幻視」Lewy小体型認知症の特徴的症状であり前頭側頭型認知症の特徴ではない。
  • 2.「復唱障害」側頭葉病変(Wernicke失語等)で生じ、前頭側頭型認知症の主症状ではない。
  • 4.「視空間認知能障害」頭頂葉・後頭葉病変(Alzheimer病等)で生じる。前頭側頭型認知症では初期に前頭葉症状が優位。
  • 5.「エピソード記憶障害」Alzheimer型認知症の初期に顕著であり、前頭側頭型認知症では人格変化・脱抑制が先行する。
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出典

厚生労働省 公開ページ