第111回理論② 薬剤師 問168
65 歳男性。悪性リンパ腫に対する化学療法実施後 3 日目に 38.7 ℃ の発熱 と悪寒を認め、血液検査では好中球が 400/μL に低下していたため、発熱性好中球 減少症と診断された。広域抗菌薬による治療が開始されたが発熱は持続し、新たに 行った血液検査では血小板数が 6 × 104/μL と急激な低下が認められたため、敗血 症性播種性血管内凝固症候群(DIC)と診断された。 敗血症の治療に用いられる薬物の作用機序に関する記述として、正しいのはどれ か。2つ選べ。
1
ピペラシリンは、ジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し、細菌の葉酸合成を抑制する。
2
セフトリアキソンは、ペプチドグリカン前駆体のペンタペプチド末端の D-ア ラニル-D-アラニンに結合し、細菌の細胞壁合成を抑制する。
3
ゲンタマイシンは、細菌のリボソーム 30S サブユニットに結合し、細菌のタン パク質合成を抑制する。
✓ 正解
4
メロペネムは、ペニシリン結合タンパク質に結合し、細菌の細胞壁合成を抑制 する。
✓ 正解
5
タゾバクタムは、DNA ジャイレースを阻害し、細菌の DNA 複製を抑制する。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「ピペラシリンはジヒドロ葉酸還元酵素を阻害し葉酸合成を抑制する」ピペラシリン(ペニシリン系)は細胞壁合成を阻害する。
- 2.✕「セフトリアキソンはD」アラニル-D-アラニンに結合して細胞壁合成を抑制する」 — D-Ala-D-Alaに結合するのはバンコマイシンで、セフトリアキソンはペニシリン結合タンパク質に結合する。
- 5.✕「タゾバクタムはDNAジャイレースを阻害して細菌のDNA複製を抑制する」タゾバクタムはβラクタマーゼ阻害薬。
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