PH 実践③ B-15-1. 統合失調症スペクトラム 2つ選べ

第109回実践③ 薬剤師 問304

28 歳女性。入院中にクロルプロマジン 100~450 mg/日で 1 年以上、オラ ンザピン 10 mg/日で 4 週間、リスペリドン 6 mg/日で 8 週間治療を継続してきた が、「誰かに見張られている」、「誰かに首をグルグルされる」、「思考がとられる」 などの精神病症状(幻覚妄想症状)が消失せず、難治性精神疾患と診断された。家 族の同意を得てクロザピンが導入され、投与開始から 20 週間、入院での治療と なった。外泊をするなど日常生活が送れる程度に症状が安定したため、以下の処方 で退院となり、外来において多職種連携のもと治療継続することになった。退院時 の血液検査や心電図などには異常所見が認められなかった。 (処方) クロザピン錠 100 mg 1 回 2 錠( 1 日 6 錠) ビペリデン塩酸塩錠 1 mg 1 回 1 錠( 1 日 3 錠) 1 日 3 回 朝昼夕食後 14 日分 この患者の病態と治療に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
難治性精神疾患は治療抵抗性統合失調症である。
✓ 正解
2
中脳辺縁系におけるドパミン神経の機能が低下している。
3
糖尿病が発症した場合、速やかにクロザピンを中止する。
4
白血球数及び好中球数のモニタリングを毎回行う。
✓ 正解
5
精神症状が悪化した場合、持効性抗精神病薬を併用する。
ANSWER   正解は 1・4 全国正答率 —

解説

  • 2.「中脳辺縁系におけるドパミン神経の機能が低下している」統合失調症の陽性症状は中脳辺縁系ドパミンの過活動による。
  • 3.「糖尿病が発症した場合、速やかにクロザピンを中止する」血糖管理を行いつつ慎重に継続するもので、ただちに中止ではない。
  • 5.「精神症状が悪化した場合、持効性抗精神病薬を併用する」クロザピンは他の抗精神病薬との併用は推奨されない。

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出典

厚生労働省 公開ページ