第108回実践② 薬剤師 問262
13 歳女児。身長 150 cm、体重 42 kg。昨夜から 38.5 ℃の発熱があり、今 朝になっても熱が下がらず、筋肉痛、頭痛、倦怠感を訴えたため、午前中に近医を 受診した。インフルエンザと診断され、母親が処方箋(処方 1 及び 2 )を持って来 局した。薬剤師が薬歴を確認したところ、バロキサビル マルボキシル錠による発 疹の副作用歴があったので、薬剤師から処方医へ連絡し、処方 1 が処方 3 へ変更と なった。 (処方 1 ) バロキサビル マルボキシル錠 20 mg 1 回 2 錠( 1 日 2 錠) 1 日 1 回 夕食後 1 日分 (処方 2 ) アセトアミノフェン錠 200 mg 1 回 2 錠 発熱時 5 回分(10 錠) (処方 3 ) オセルタミビルカプセル 75 mg 1 回 1 カプセル( 1 日 2 カプセル) 1 日 2 回 朝夕食後 5 日分 処方 1 及び 3 のいずれかの抗インフルエンザ薬の作用機序として、正しいのはど れか。2つ選べ。
1
RNA 依存性 RNA ポリメラーゼを阻害することで、ウイルス RNA の複製を阻 害する。
2
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ活性を阻害することで、ウイルス mRNA の合成を阻害する。
✓ 正解
3
ウイルスに結合してエンベロープの融合・脱壳を阻害することで、ウイルス RNA の宿主細胞への輸送を妨げる。
4
ノイラミニダーゼを阻害することで、新しく形成されたウイルスの感染細胞か らの遊離を抑制する。
✓ 正解
5
RNA 依存性 DNA ポリメラーゼを阻害することで、ウイルス RNA から DNA への逆転写を阻害する。
選択肢をクリックして選んでください。
解説
- 1.✕「RNA 依存性 RNA ポリメラーゼを阻害する」ファビピラビルの機序で、本処方薬(バロキサビル・オセルタミビル)に該当しない。
- 3.✕「エンベロープの融合・脱殻を阻害する」アマンタジン(M2 阻害)の機序で、本処方薬に該当しない。
- 5.✕「RNA 依存性 DNA ポリメラーゼを阻害して逆転写を阻害する」抗 HIV 薬の機序で、インフルエンザ治療薬には該当しない。(※バロキサビルはキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害、オセルタミビルはノイラミニダーゼ阻害)
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