PH 理論② A-3-2. 分子生物・遺伝の基礎 2つ選べ

第107回理論② 薬剤師 問166

60 歳男性。仕事が忙しく睡眠不足が続いていた。ある日、右側胸部にかゆ みを伴った皮疹が現れ、強い痛みも生じたため受診し、帯状疱疹と診断された。 抗ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
1
アメナメビルは、帯状疱疹ウイルスのヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の DNA 依存性 ATPase 活性を阻害して、mRNA の合成を阻害する。
2
ガンシクロビルは、サイトメガロウイルスのチミジンキナーゼにより一リン酸 化された後、宿主細胞キナーゼで三リン酸化体まで変換されて、ウイルスの RNA ポリメラーゼを阻害する。
3
オセルタミビルは、インフルエンザウイルスが宿主細胞から遊離する際に働く ノイラミニダーゼを阻害して、インフルエンザウイルスの増殖を抑制する。
✓ 正解
4
ホスカルネットは、サイトメガロウイルスの RNA ポリメラーゼのピロリン酸 結合部位に結合して、RNA の合成を阻害する。
5
アシクロビルは、三リン酸化体に変換されて、帯状疱疹ウイルスに感染した宿 主細胞内でデオキシグアノシン三リン酸(dGTP)と競合して、ウイルスの DNA ポリメラーゼを阻害する。
✓ 正解
ANSWER   正解は 3・5 全国正答率 —

解説

  • 1.「アメナメビルは、DNA 依存性 ATPase 活性を阻害して mRNA の合成を阻害する」アメナメビルはヘリカーゼ・プライマーゼを阻害して DNA 複製を阻害する。
  • 2.「ガンシクロビルは、ウイルスの RNA ポリメラーゼを阻害する」ガンシクロビルは DNA ポリメラーゼを阻害する。
  • 4.「ホスカルネットは、RNA ポリメラーゼのピロリン酸結合部位に結合する」ホスカルネットは DNA ポリメラーゼのピロリン酸結合部位に結合する。(※オセルタミビルはノイラミニダーゼを阻害し、アシクロビルは三リン酸化体が dGTP と競合して DNA ポリメラーゼを阻害する)

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出典

厚生労働省 公開ページ