PH 実践③ B-6-3. 止血・凝固異常 2つ選べ

第107回実践③ 薬剤師 問301

72 歳男性。S 状結腸穿孔により腹膜炎を発症し、敗血症性ショックの診断 で集中治療室(ICU)に入室となった。人工呼吸器管理下でノルアドレナリン注射 液、ドブタミン塩酸塩注射液及び注射用メロぺネムを使用していたが、皮下出血、 血小板数の低下、プロトロンビン時間の延長及びフィブリノゲンの低下が観察さ れ、敗血症性播種性血管内凝固症候群(DIC)と診断された。DIC 診断に伴い、未 分画ヘパリンおよびガベキサートの投与が開始された。開始後は活性化部分トロン ボプラスチン時間(APTT)の延長が認められたが、数日後 APTT の延長が乏し くなった。現在の所見及び検査値は以下のとおりである。 (所見及び検査値) 体温 37.6 ℃、脈拍数 92 拍/分、呼吸数 22 回/分、赤血球数 500 # 104/nL、 白血球数 14,500/nL、血小板数 6.1 # 104/nL、CRP 7.8 mg/dL、 アンチトロンビン活性 62%、APTT 18.1 秒(基準対照 32.2)、 フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)20.4 ng/mL(基準値 1 5) 今後の治療について、医師より ICU 担当薬剤師に意見を求められた。適切な提 案はどれか。2つ選べ。
1
未分画ヘパリンを中止し、トラネキサム酸を投与する。
2
アンチトロンビンガンマを投与する。
✓ 正解
3
出血がないことを確認して、トロンボモデュリンアルファを投与する。
✓ 正解
4
人赤血球液を投与する。
5
アスピリンを投与する。
ANSWER   正解は 2・3 全国正答率 —

解説

  • 1.「未分画ヘパリンを中止し、トラネキサム酸を投与する」DIC での抗線溶薬単独投与は血栓を助長するため不適である。
  • 4.「人赤血球液を投与する」貧血の補正であり、DIC 治療の主眼ではない。
  • 5.「アスピリンを投与する」出血リスクを高めるため不適である。(※アンチトロンビンガンマの投与と、出血がないことを確認したうえでトロンボモデュリンアルファの投与が適切)

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出典

厚生労働省 公開ページ